光硬化に用いられる「光重合開始剤」の種類、選び方、使い方、暗所・深部・厚膜硬化、速硬化への対応

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本セミナーでは、光重合開始剤について取り上げ、光重合開始剤の反応機構、配合条件、阻害対策、安全性について解説いたします。

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プログラム

第1部 光重合の概要、光開始反応の考え方および新しい非イオン型光塩基発生剤の開発とその応用

(2022年11月17日 10:15〜11:45)

 UV硬化は光開始剤の分解とその後に起こるモノマーの熱化学反応の組み合わせである。光化学反応は原則として「1光子=1化学反応」であるが、複数の化学反応を連結して最初の光反応を増幅することにより、高感度化や影部分のUV硬化が可能となる。  これらの新規な感光システムについて述べる。また、筆者らが最近開発した非イオン型光塩基発生剤とその利用法、UV硬化を駆使した柔軟なネットワーク構造の作製、傾斜構造を有する有機無機ハイブリッド膜の作製などについても解説する。

  1. UV硬化の基礎
  2. 新規な光ラジカル重合開始剤
  3. 光塩基発生剤 の構造と特性
    1. イオン型
    2. 非イオン型
  4. 光塩基発生剤の応用
    1. 柔軟なネットワーク構造の作製
    2. 傾斜構造を有する有機 – 無機ハイブリッド膜の作製
  5. カスケード式化学で構築する高感度UV硬化材料
    1. 酸増殖剤の開発と応用
    2. 塩基増殖剤の開発と応用
    3. 連鎖硬化剤の開発と応用
    4. フロンタル重合系
    5. レドックス開始重合系
  6. まとめ

第2部 (ラジカル・カチオン) 光重合開始剤の種類・特徴と使い方

(2022年11月17日 12:45〜14:15)

 光重合開始剤の種類と代表的な開始剤の特徴、吸収特性および反応性について解説する。 また、組成や膜厚など異なる条件下での開始剤の選定・配合について紹介する。

  1. 光重合開始剤の紹介
    1. 光重合開始剤の用途
    2. 光重合開始剤の要求特性
    3. 光重合開始剤の種類と特徴
  2. 光ラジカル重合開始剤の種類と特徴
    1. 単分子開裂型開始剤の特徴
    2. 光増感反応の利用
    3. 分子間電子移動型開始剤の特徴
  3. 光カチオン重合開始剤の種類と特徴
    1. オニウム塩の光反応機構と特徴
    2. 光増感反応の利用
    3. 非イオン型酸発生剤の特徴
  4. 各種硬化条件での選定
    1. 表面硬化性と内部硬化性
    2. 透明・着色組成物の光硬化
    3. 厚膜・薄膜の光硬化

第3部 分子カプセルの精密設計と機能開拓

- 水溶化技術や刺激応答能など -

(2022年11月17日 14:30〜15:30)

 本講座では、芳香環に囲まれたナノ空間を有する分子カプセルの設計からその合成、構造、機能について紹介する。空間機能として、炭素材料や 金属錯体の水溶化、光やレドックスなどの刺激応答性などについて解説する。

【セミナープログラム】

  1. 身の回りの分子カプセル
  2. 芳香環を利用した分子カプセル
    1. 分子設計と合成と構造
    2. 炭素材料の水溶化
    3. 金属錯体の水溶化
  3. 刺激応答性の分子カプセル
    1. 酸塩基応答性
    2. 光・熱応答性
    3. レドックス応答性

第4部 パーオキサイド系光重合開始剤の開発とその使い方

(2022年11月17日 15:45〜16:45)

 本講座では、光硬化反応と熱硬化反応の両方を開始することができる パーオキサイド系光重合開始剤について、一般的な特性の他、 機能面での特徴や取り扱い上の留意点などについて紹介する。

  1. 有機過酸化物の一般的な特性
    1. 有機過酸化物の特徴と用途
    2. 有機過酸化物の熱分解特性
    3. 有機過酸化物から生成するラジカル
  2. パーオキサイド系光重合開始剤の特性
    1. パーオキサイド系光重合開始剤の光分解
    2. ベンゾフェノン骨格パーオキサイドの特徴
    3. トリアジン骨格パーオキサイドの特徴
    4. チオキサントン骨格パーオキサイドの特徴
  3. 安全な取り扱いについて

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