睡眠のメカニズムと生体データ測定、スリープテックの産業展開、今後の展望

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第1部 睡眠リズムのメカニズムとその重要性

(2022年11月14日 10:30〜12:00)

 睡眠は健康にとって重要だという事を疑う人はいないだろう。また、日本人は世界でおそらく最も睡眠時間の短い国民である。このため、睡眠時間を長くとるための方策として、週末の寝だめや、昼寝という方策を自らのためにとっている人も少なくない。しかし、その方略が間違いで、自身の健康を却って蝕んでいるとしたらどうだろうか。  睡眠の背景にある生体リズムについて学び、正しい睡眠とは何かについて学ぶことを目的として解説を行いたいと思う。

  1. 眠りのデマ
    1. ホットミルクは眠りを助ける
    2. 10時から12時はお肌のゴールデンタイム
    3. 90分の倍数で眠るとスッキリ目覚める
  2. 睡眠はたくさんとるほど健康的なのか
    1. 死亡率と睡眠時間
    2. 長時間睡眠者と短時間睡眠者
    3. 日中の不定愁訴と睡眠のパターン
  3. 眠りのリズムの発達と問題行動
    1. 不登校の家庭内暴力と睡眠覚醒リズム
    2. 認知症の徘徊と睡眠覚醒リズム
    3. 保育園児のお昼寝は必要か?
    4. 睡眠のリズムと心身の病気
  4. 睡眠のリズムを制御する
    1. 夜更かし・仮眠をやめる
    2. 光 (とくに住宅照明) と睡眠のリズム
    3. 食事の「時刻」と睡眠のリズム
    4. 規則正しい睡眠で心身の健康を守ろう

第2部 睡眠にも影響する、「ヒトの温感・冷感」を感じるメカニズムと その測定法ついて

(2022年11月14日 13:00〜13:45)

 「ひんやり」・「あたたかさ」を感じる素材は、快適性を追求した商品開発には欠かせない。「睡眠」の分野においても、「入眠期に人の体からの熱放散、深部体温が低下」が良い睡眠に欠かせないなど、ヒトの冷感・温感への評価は昨今注目されている機能性寝具やスリープテックにおいても同様である。長年私どもが培ってきた、ものに触れた時の触感を数値化する技術を応用し、「接触冷温感」を評価する試験機を開発した。  本セミナーでは、寝具や肌着、季節物の衣料の測定をメインに活躍しており、 その機器や事例について紹介する。

  1. 風合いと「接触冷温感」の数値化
    1. 歴史、開発背景
    2. 試験機の紹介
      • KES-F7
      • KES-QM
      • 新製品
  2. 測定原理と方法
    • qmax
    • 熱伝導率
    • 保温性
  3. 応用事例および各業界団体や規格基準類への採用事例
  4. 「睡眠」と「接触冷感、温感」についての研究事例の御紹介

第3部 スリープテックの概況、最新の動き、今後の展望

(2022年11月14日 14:00〜16:30)

テーマ1: スリープテック概況 – 測定からソリューションまで -

 近年、睡眠への関心の高まりと共に活況を示している、スリープテックビジネスについて、測定だけでなく、運動、食事、寝具などのソリューションについて解説する。

  1. 睡眠概況
    1. 睡眠は何が難しいのか
    2. 良い睡眠とは
  2. 睡眠の影響と重要性
    1. 睡眠と健康
    2. 睡眠とパフォーマンス
    3. ビジネスパーソンにとっての睡眠
  3. スリープテック
    1. スリープトラッカの種類と精度、エビデンス
    2. 睡眠におけるソリューションビジネスの種類
    3. まとめ ~これからのスリープテック
テーマ2: B2B市場としての健康経営

 健康経営は、従業員にとっても会社経営者の視点でも重要となっている。睡眠領域の健康経営の問題点と、それを解消する方法などについて、企業の人事総務視点を交えて解説する。

  1. 健康経営
    1. 健康経営とは
    2. 健康経営における睡眠の難しさ
  2. 健康経営の課題と対策
    1. なぜ健康経営が進まないのか
    2. 健康経営の課題とその解決方法
  3. 睡眠で加速する健康経営
    1. 睡眠の健康経営への影響
    2. 健康経営にどのように睡眠をいれるか
    3. まとめ ~経営トップをどう説得するか
テーマ3: ヘルスケアIoTの最新動向と睡眠

 睡眠 (スリープテック) と密接な関係にある、ヘルスケアIoTについて、見守り・介護からPHR連携など医療系とのつながりまで、最新動向や、ビジネス参入での留意点などを解説する。

  1. ヘルスケアIoT
    1. ヘルスケアIoTの最新状況
    2. コロナとヘルスケアIoT
  2. ヘルスケアIoTのポイント
    1. AppleWatchの世界
    2. データ利活用
    3. 法的、社会的視点での留意点
  3. ヘルスケアIoTと医療
    1. オンライン診療
    2. 医療連携とデータ
    3. まとめ – これからのヘルスケアIoT

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