湿式分級とスラリーの分散安定化

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本セミナーでは、スラリーの分散状態制御および評価技術の基礎的な内容について、実例を用いて解説いたします。

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開催予定

プログラム

第1部 湿式分級技術の基礎とスラリーの安定分散技術

(2022年11月9日 10:30〜14:30) (途中 昼休みを含みます)

 微粒子を原料とするものづくりは非常に幅広い分野に存在します。このようなものづくりでは、製造する製品の品質が原料微粒子の品質、特に粒子径に左右されることがあります。このため、目的とする製品に合ったサイズの原料粒子を準備する必要がありますが、必ずしも要求通りの粒子が市販されているとは限りません。そこで重要となるのが、粒子を大きさ毎に分ける分級技術です。  分級技術はこれまでに様々なものが提案されており、本セミナーでは湿式分級技術について原理や理論などの基礎について解説します。また、湿式分級を行う上で重要となるスラリーの分散安定化技術および分散状態の評価方法についても解説します。

  1. 粒子径分布の基礎
    1. 粒子径の定義
    2. 粒子径分布の表現法と各種測定方法
  2. 湿式分級の基礎
    1. 流体中に存在する粒子の運動
    2. 分級性能の表現
    3. 沈降分離と上昇流を用いた分級 (水篩)
    4. 水平流を用いた分級
    5. 外力を利用する分級
  3. 粒子間に働く力と粒子の分散・凝集
    1. DLVO理論
    2. 表面吸着物質による作用
    3. その他の相互作用
    4. 粒子の分散・凝集の原理
  4. スラリーの分散状態評価特性と評価
    1. 流動特性測定による評価
    2. 重力、遠心沈降による評価
    3. 沈降静水圧法による評価
    4. その他の評価法
  5. スラリー調製
    1. スラリー化および均質化,最適化
    2. スラリーの分散状態に影響を及ぼす因子

第2部 スラリーの分級濾過技術とフィルター選定

(2022年11月9日 14:45〜16:45)

 濾過とは、製品品質の向上や設備の信頼性向上を目的として、プロセス流体やシステム流体から、不要な成分 (コンタミナント) を取り除く操作・工程です。この濾過を適切に、かつ効果的に行うには、適切なフィルターの選定とともに、目的に適した濾過操作法の決定が重要です。  本セミナーでは、フィルターや濾過操作の基礎から応用、特にスラリーの分級濾過について考慮すべき要素について紹介いたします。フィルターや濾過の基礎から説明をしていくので、これからフィルターや濾過について勉強を始める方も、お気軽に受講下さい。

  1. はじめに (そもそも濾過とは?)
    1. 濾過とフィルターの定義
    2. 濾過の種類
      1. 粒子サイズを表す単位
      2. 除去対象のサイズによる分類
      3. 除去対象の捕捉のされ方による分類
      4. 清澄濾過と分級濾過
      5. 全量濾過と部分濾過
  2. 濾過の基礎 (フィルターはどうやって粒子を捕まえるのか?)
    1. 粒子捕捉のメカニズム
    2. フィルターの種類と構造
      1. 濾材の材質
      2. フィルター形状
      3. ハウジング
      4. シール方法
  3. スラリーの分級濾過に関する問題と解決への考え方
    (スラリーの分級濾過の問題と解決策へのヒント)
    1. 分級濾過の基本
    2. スラリーの分級濾過で起こりえる問題と解決へのヒント

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