ゾル-ゲル転移の温度調整を制御した新規医療材料の開発

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本セミナーでは、ゾル-ゲル転移ポリマーについて取り上げ、ゾルからゲルへ変化する際の温度調整、医療用接着剤の実用化例や最新研究の動向について解説いたします。

日時

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プログラム

第1部 生分解性ゾル-ゲル転移ポリマーの転移温度制御と生体医学分野への応用

(2022年10月24日 10:30〜13:00)

 温度応答型生分解性ゾルゲル転移ポリマーの開発とその温度制御等について解説する。その溶液が温度に応答してゾル (溶液) からゲルへと転移する生体吸収性高分子は、注射可能=インジェクタブルポリマーとして医療応用が期待されている。  本講ではその開発と、その生医学用材料 (薬物徐放マトリックス、腹腔鏡・内視鏡下で使用可能な癒着防止材、心筋梗塞治療など) としての応用の可能性について解説する。

  1. はじめに
  2. KU-SMARTプロジェクトの紹介と生分解性スマートバイオマテリアル
  3. 温度応答型生分解性インジェクタブルポリマー (IP) の開発
    1. 転移温度の制御
    2. 力学的強度の改善
    3. 水溶性低分子薬物の徐放
    4. 溶解性の改善 (用時調製への対応)
    5. ゲル状態維持期間と分解速度調節
    6. 組織接着性の付与
  4. 不可逆的ゲル化を示す温度応答型生分解性IPの応用
    1. 薬物徐放
    2. 癒着防止材
    3. 幹細胞デリバリーによる心筋梗塞治療
  5. 今後の展望と課題

第2部 ゾル – ゲル転移温度の制御による医療用接着剤の開発

(2022年10月24日 14:00〜16:00)

 高分子からなる医療用接着剤は、手術後の合併症 (癒着や出血、炎症、感染など) を予防する医療材料として、臨床現場で広く使用されている。しかし、適用する臓器や目的によって求められる材料物性は大きく異なり、生体適合性や生分解性、組織接着性、操作性など様々な物性を制御する必要がある。  本講演では、高分子ゲルの基礎から、医療用接着剤の実用化例や最新研究の動向について紹介し、生体高分子のゾル-ゲル転移挙動に着目した医療用接着剤の開発について解説する。

  1. 高分子ゲルとその医療応用
    • 高分子ゲルの分類と構造
    • 高分子ゲルの相転移挙動とその利用
    • 医療応用に向けた材料設計と実用例
  2. 医療用接着剤の現状と研究動向
    • 術後合併症を予防する医療材料
    • 組織接着の課題と材料設計
    • 医療用接着剤の最新研究
  3. ゾル-ゲル転移制御に着目した材料開発
    • ゾル-ゲル転移制御のための分子設計
    • 接着剤の機能評価
    • 癒着防止材への応用事例

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