情報通信分野においてIoT:Internet of Thingsが進展し、 第5世代の通信技術5Gと結合してきた。使われる周波数は、Sub6と呼ばれる3.7GHzと 4.5GHz、 28.8GHz更に60GHz、で ”ミリ波”である。更に6Gも多く語られている。自動車の自動走行や衝突防止は移動革命実現の中核技術であり、それらの誤動作を防ぐ ”電波シールド・電波吸収体”は必須である。今までTVゴースト (〜800MHz) や船舶レーダーの橋体による偽像 (700MHz〜26GHz) 対策に、近年は、無線LAN (2〜60GHz) 、携帯電話 (800MHz〜2GHz) 、blue tooth (2.4GHSubz) 、電力線通信 (〜2GHz) 、実用化したETC (自動料金支払いシステム、5.8GHz) やITS (高度道路交通システム、〜76GHz) に主として電波吸収体が開発されてきた。いずれも、マイクロ波波が中心であった。更に、5G、Beyond5G、6G 何れにおいても、シールド・吸収技術がノイズ対策として重要である。
本講座では5Gの基礎技術、アンテナ、アナログフロントエンドの最新技術を紹介し、これらの電波障害対策に、そして5G・6Gの完全な実現のために”近傍界及び遠方界”“メタサーフェイス、メタマテリアル“考慮した電波シールド・電波吸収技術を紹介する。
- 5G通信の世界とは?
- 5G/beyond5G,6Gとは?
- ミリ波応用に向けて
- EMCの考え方
- 5Gの材料を中心にした話題 (5G通信の世界とは?)
- アンテナ
- 5G通信技術
- GaNアンプ
- 高周波基板
- フィルター
- RFフロントエンド
- 高周波測定法
- 電磁波の基礎と材料透磁率測定法
- 電波伝搬と反射
- ループアンテナ
- ロッドアンテナ
- ループアンテナ近傍の電磁界
- 波動インピーダンス
- 複素誘電率・複素透磁率測定法
- 測定理論
- 測定例 (CバンドからWバンドまで)
- シールド効果と反射・吸収損失の導出
- シェルクノフの式
- シールド効果
- 反射損失、吸収損失の導出と計算例
- 遠方界と近傍界のシールド効果の式導出
- 磁界源近傍のシールド効果の改善
- KEC法による磁界源近傍のシールド効果測定例
- 筐体形状によるシールド効果
- ワイヤーメッシュのシールド効果
- 長・短金属線配列構造によるシールド効果
- メタサーフェイスの基礎
- シールド特性評価法 (遠方界と近傍界)
- 自由空間法 (遠方界)
- KEC法 (近傍界)
- 近傍界プローブ法 (近傍界)
- ストリップライン法 (Rtp)
- 電波吸収体の設計と応用例 (遠方界、近傍界応用)
- 広帯域ミリ波電波吸収体のETC対応・ミリ波対応電波吸収体の試作・評価
- 無線LAN用電波吸収体の試作・評価
- テラヘルツ帯の電波吸収体の試作・評価
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