高分子複合材料の強度と耐衝撃性

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本セミナーでは、高分子複合材料の降伏条件と影響を及ぼす因子と強度・耐衝撃性改善の手法について、GFRPやCNT分散樹脂等などを例示しながら解説いたします。

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プログラム

高分子複合材料に関しては国内外を問わず多種多様な研究が展開されている。力学特性は高分子複合材料に求める最たる物性であり、今も年間1万報以上の論文が発表されているが、実験的検討と定性的な考察でまとめられた論文が大多数を占める。講師はこの現状を払しょくするべく、現在高分子材料のカタログによく掲載されている引張強さや衝撃強さなどを求める理論の構築に従事してきた。  本講義では、現在までに講師が構築してきた理論とその使用方法について解説し、これらの理論に基づいた高分子複合材料の力学特性改善例を数件紹介する。

  1. 力学の基礎
    1. 力学とは?
    2. 力の分類 (負荷形態,負荷速度)
    3. 応力とは?
    4. 応力の分類
    5. ひずみとは?
    6. ひずみの分類
    7. 力学特性とは?
  2. プラスチックの力学特性
    1. 降伏現象/クレイズと剪断帯
    2. 剪断降伏開始応力
    3. 負荷形態と降伏条件
    4. 曲げ降伏開始応力
    5. 縦弾性係数
    6. ポアソン比
  3. 解析に必要な評価方法
    1. 3点曲げ試験
    2. ショートビーム法
    3. ビッカース硬さ
    4. ノッチ付き衝撃試験
    5. 示差走査熱量測定
  4. ポリマーブレンドの力学特性
    1. 2つの降伏現象
    2. 降伏条件1 界面剥離
    3. 降伏条件2 剪断降伏
    4. 粒子分散系複合材料の弾性率
  5. ポリマーブレンドの力学特性改善手法
    1. Case1 有機系相容化剤
    2. Case2 無機系相容化剤
  6. 繊維強化熱可塑性プラスチックの力学特性
    1. 3つの降伏現象
    2. 降伏条件1 界面剥離
    3. 降伏条件2 繊維の引抜け
    4. 降伏条件3 繊維の破断
    5. 繊維強化熱可塑性プラスチックの弾性率
  7. 繊維強化熱可塑性プラスチックの力学特性改善手法
    1. Case1 有機系添加剤
    2. Case2 ナノフィラー

受講料

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