スケールアップの原理、晶析、実験のスピードアップについて話をする。いずれも企業化では大きなテーマであると思われている。スケールアップの原理が分からないとスケールアップはできない。だがそんな難しい話ではない。晶析は回収率良く、濾過性の良い、移動性の良い結晶を得ると合格である。だがコスト面では避けたい操作であるが晶析そのものはほとんどの場合上手く出来る。実験のスピードアップは、研究員、技術のレベルアップに不可欠である。以上3点より製造研究の本質を示そうと思っている。
- スケールアップトラブルの原理
- 同じ事をすると同じ結果、違う結果だと同じ事をしてない
- ラボとスケールアップと同じ事をするには恒温滴下反応が最適
- スケールアップ時ラボと同じ事ができない時は工夫を要する
- スケールアップトラブルの実例を何例か示す、良く理解出来ると思う
- 晶析
- 有機実験者は当たり前と思っている
- 装置が高くなり、生産性が悪くコストが高くなる
- トラブルもよく起きる
- だができない晶析はない、トラブルなど考えられない
- 工業的には避けれる物なら晶析は避けたい
- 実験のスピードアップ
- 研究員のレベルアップ、早くたくさん実験する為にはアイデアと実験方法
- スピードアップを追求することがレベルアップ→特許、コストダウン
- 研究のレベル
- 製造研究のレベルは価格である
- 学者がいい研究であるという、なら金額で示して欲しい
- 特許は学者と共通する
- アイデア→実験計画→実験→結果のサイクルをなるべく早く、できればアイデア良く
- 上手くやればうまく行く→レベルが低い、大抵スケールアップトラブルが起きる
- 工程分析を入れて製造、仕方がない時も多いがない方がレベルは高い
- 下手にやってもうまく行く、これをレベルが高いという。ここまで行くのは大変