放送事業者は、インターネットを使って配信されるOTT-V (オーバー・ザ・トップ・ビデオ) に脅威を感じていた。視聴者はコードカッティングをし、TV放送は視聴者を失っていくとの予測があったからだ。しかし、米国の潮流としては、OTT-Vと放送は協調する方向に進んでいる。多チャンネルサービスの強敵になると思われたNetflixは、ケーブルTV事業者と再販契約の交渉をしている。最近の日本でも、ネットと放送は競合から協調へと新たなチャレンジを試みている。
本講演では、何がこの動向を進めているのか、この動向はSTB、スマートTV等のクライアント・デバイスにどの様な影響を与えるのか、そして日本市場へのインパクトは何かを分析する。
- 米国の放送市場、OTT-V市場最新動向
- 放送の二重収入化
- 視聴者の二極化
- 中小ケーブルTVサービスの高度化
- VerizonとケーブルTV事業者のアライアンス
- ディスク販売とUltraViolet
- Aereoの地上波再送信
- その他
- 放送ネットワークとOTT-Vの競合と協調
- Netflixと有料チャンネルの競合
- Huluの役割の変化
- 放送コンテンツ供給者としてのHulu
- HuluかTV Everywhereか
- 多チャンネルとOTT-Vの競合と協調
- TV Everywhere
- TV Everywhereの現状
- 多チャンネル事業者のNetflixへの対応
- Dish Network/Blockbuster
- Comcast Xfinity Streampix
- VerizonとRedboxのアライアンス
- 多チャンネル事業者との契約交渉をするNetflix
- クライアント・デバイスへの影響
- コネクテッドTV
- ストリーミング・メディア・プレーヤ
- ゲームコンソール
- タブレット
- ハイブリッドSTB
- なぜ協調か
- ケーブルTVのクラウド/IP化
- 収入構造の上の理由
- 日本市場へのインパクト
- OTT-Vの大資本化
- コンテンツの国際化
- 世界的な市場との競合か、協調か
- 質疑応答/名刺交換