癒着防止材の適切な使用法とその有効性

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プログラム

第1部 産婦人科での癒着防止材の適切な使用とその有効性

(2022年10月18日 10:30〜12:00)

 少子高齢化に伴い、不妊を主訴とする患者の妊孕性温存手術が重要視されている。 本年は不妊治療が保険適応となるなど、大きな変革の年でもある。例えば、筋腫など不妊の原因となる疾患の手術後の癒着のために、かえって不妊となるようでは本末転倒となる。よって、癒着防止は必須であり、より簡便で安全確実な方法、癒着防止剤 (材) の必要性が高い。本講演では、現場医師の声として、具体例を提示したい。

第2部 フィルム状ゼラチンからなる新規癒着防止材の特徴、有効性価

(2022年10月18日 12:45〜13:45)

 術後癒着は、疼痛、腸閉塞や不妊症などの合併症、再手術時の癒着剥離に伴う臓器損傷などのリスク増加の原因となっている。現在、複数の合成吸収性癒着防止材が臨床において広く使用されているが、それぞれに特徴があり利点と課題を抱えている。  我々は、既存製品の課題に対して独自技術により適度なコシと柔軟性を有するゼラチンフィルムを開発した。本講演では開発の経緯から、薬事承認取得までの道のりについて報告したい。

第3部 消化器外科での癒着防止材の使用と有効性の評価

(2022年10月18日 14:00〜15:30)

 外科手術はその特性上、必ず炎症を伴う操作であり、生体内の組織や臓器表面に多かれ少なかれ損傷を伴う行為である。その結果、組織損傷の治癒過程として生じる「癒着」という現象は、生体が恒常性を維持するために必要な防御反応である一方で、腸閉塞などの術後合併症を引き起こす要因になり得る。  本講座では消化器外科手術において使用される癒着防止材の種類をご紹介し、それらの有効性を検証した臨床試験の結果を供覧する。

第4部 泌尿器科手術における癒着防止材の適切な使用及び応用とその有効性

(2022年10月18日 15:45〜17:15)

 近年の外科領域全般において、手術技術の低侵襲化が進んでいる。開腹手術と比較し、腹腔鏡手術やロボット支援下手術は、合併症である腸管の癒着による腸閉塞が減少傾向にあるとされている。本講座では、泌尿器科領域での内視鏡手術の代表的手術手技を供覧し、その上で術後癒着に対する防止に関しその手技と工夫について癒着防止材の種類、その使用法や今後の課題などについて解説する。

  1. 一般外科及び泌尿器手術の変遷と現況
  2. 基本的な内視鏡及びロボット手術手技について
  3. 手術における癒着防止材の使用法と工夫点
    • 開腹手術における癒着防止法の実際
    • 内視鏡及びロボット手術における癒着防止法の実際
  4. 癒着防止剤の応用と有効性の検討
  5. 泌尿器科領域において使用される癒着防止材と今後の課題

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