動的粘弾性測定 実習講座

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本セミナーでは、動的粘弾性について取り上げ、正しいサンプル調整、操作法から解析法のコツまで、測定の基本から解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 レオロジーの必須基礎知識

- 動的粘弾性の基礎、マスターカーブの作り方 -

(2022年10月11日 10:00〜12:30)

 本講演は、会社に入ってから「レオロジーを始めた方」、「レオロジーの測定はできるけど解析の仕方がよくわからない方」を対象にしたセミナーです。レオロジーはポイントさえ掴めれば誰でも理解できます。そのポイントを実際に測定した結果を基に、分かりやすく・やさしく・おもしろく説明します。また、測定上の注意点や設定パラメーターもご紹介いたします。  なお、今回の講演では、ほとんど数式は出てきません (ただし、重要な式は紹介します)。レオロジーを勉強する第一歩として講演を聴いて頂ければと思います。

  1. レオロジーの概念
    1. レオロジーで何がわかるのか?
    2. レオロジー挙動を利用した商品
  2. レオロジーの共通語
    1. フックの法則 / ニュートンの法則
    2. 粘弾性測定
    3. 貯蔵弾性率と損失弾性率
  3. ずり速度と粘度の関係
    1. 粘度計とレオメーターの違い
    2. チクソトロピー / レオペクシー / ダイラタンシー
    3. アロンアルフアの粘度調製
  4. 粘着性能と粘弾性挙動
    1. 粘弾性を用いた塗布性の評価
  5. 種々の粘弾性測定
    1. 歪み分散測定
    2. 温度分散測定
    3. 周波数分散測定
  6. 測定後の解析 (得られたデータの取り扱い方)
    1. 時間 – 温度換算則
    2. スライムの緩和時間を求める
    3. ゴム状平坦部から絡み合い点間分子量を求める
    4. 高分子鎖一本に何個の絡み合いがあるか
    5. ゲル化臨界点
  7. その他
    1. 非線形粘弾性

第2部 粘弾性測定の基礎と装置によるオンライン測定実習

(2022年10月11日 13:15〜16:30)

  1. はじめに
    1. イントロダクション
    2. 粘弾性の考え方
    3. 現象論と分子論
    4. 汎用な粘度計とレオメータ
    5. フローカーブ、静・動的測定の理解と使い分け
    6. レオメータの仕組みと治具の特徴
    7. 失敗しないサンプル準備のコツ
  2. フローカーブ
    1. 様々なフローカーブ~粘度を色々な角度から考察~
    2. 降伏値の求め方
    3. チクソトロピックループとステップフロー
  3. 熱硬化性樹脂
    1. ゲル化点の定義と求め方
    2. 温度条件の影響
    3. 硬化物の物性
  4. エマルション (物理ゲル)
    1. 安定性評価事例
    2. 構造回復観察
    3. 構造による粘度の変化
  5. サスペンション (物理ゲル)
    1. 分散性評価事例
    2. 緩和挙動考察事例
    3. 凝集構造と粘度の関係
  6. ゲル
    1. 食感と粘弾性測定の関係
    2. 緩和スペクトルによるゲルの分類
    3. ゾル – ゲル転移
  7. 粘着剤
    1. タック性とピール性
    2. フォーミュレーションと粘弾性挙動の関係
  8. ポリマーメルト
    1. 平均分子量・分子量分布の考え方
    2. コックス・メルツ則とは
  9. UV硬化
    1. 照度と硬化速度
    2. サンプル厚みと硬化収縮
  10. 新規アプリケーション事例
    1. 界面粘弾性測定
    2. 2D粘弾性測定
    3. 大変形のレオロジー
  11. 歪制御型レオメータによるデモンストレーション
    1. フローカーブ
      • ニュートニアン
      • 構造粘性
      • 降伏値
    2. 動的粘弾性測定
      • 線形/非線形の考え方
      • 周波数スイープ

粘弾性測定装置による遠隔デモ実習

 装置を用いた測定を遠隔デモで実演するとともに、測定や解析のコツなど、活用方法を紹介いたします。

遠隔デモの流れ
使用するサンプル

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