微粒子・紛体へのコーティング、表面改質技術

本講では、まず微粒子についての基礎的物性から微粒子・表面の各種測定方法について概説して、「粉」の基礎を学びます。 　次に、コーティングに重要となる微粒子分散技術に関して、様々な表面処理方法について説明します。最後にコーティングに関する研究事例をいくつか紹介することにより、微粒子へのコーティング技術に関する知識を得ることができます。

1. 微粒子に関する基礎知識
   1. 微粒子とは (粉の不思議)
   2. 形状、大きさの定義
   3. 微粒子の表面電位
   4. 微粒子に働く付着力
   5. まとめ
2. 粉体表面測定法 (コーティング粒子の評価方法)
   1. ゼータ電位
   2. 比表面積、細孔径分布 (BET法)
   3. 電子顕微鏡 (SEM、TEM)
   4. 表面分析装置 (FTIR、EDS、EPMA、XPSなど)
   5. まとめ
3. 微粒子の分散手法 (表面改質)
   1. 集合体としての流動特性
   2. 液相における微粒子の帯電 (DLVO理論)
   3. 界面活性剤および水溶性高分子の吸着による分散・凝集特性
   4. 液相反応容器の形状による混合特性 (微粒子合成における精度向上)
   5. まとめ
4. 微粒子へのコーティングの調製事例
   1. 無機物コーティング法
   2. 金属アルコキシドの加水分解法
   3. シード粒子成長法によるシリカの大粒径化とチタニアコーティング
   4. 高機能性微粒子の調製例
      1. 導電性微粒子
      2. 磁性微粒子
      3. 導電性接着剤金属微粒子
      4. 磁性酸化チタン光触媒微粒子
      5. シリカコーティングポリマー微粒子
   5. ポリマーカプセル化方法
      1. 水系析出重合法
      2. メカノケミカル法 (ナノ粉砕、ナノコンポジット)
   6. まとめ
5. 全体のまとめと今後の展望
• 質疑応用・名刺交換