ICH M7ガイドラインに対応する医薬品不純物の構造類似性に着目した許容摂取量の検討

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第1部 ICH M7に則った不純物の変異原性評価の基礎と実際

 ICH M7ガイドラインでは、原薬あるいは製剤中に混入する不純物に起因した発がんリスクが許容レベル以下になるよう管理が求められる。不純物の変異原性評価には実験データ以外に、構造活性相関に基づいた予測も認められている唯一のガイドラインである。2015年に本邦でガイドラインが施行されて7年が経過して、Q&Aや個別化合物許容値が策定されている。  本講演ではガイドライン策定に至った背景や基本的な考え方からQSARツールの進展を踏まえた現状での標準的な評価方法について解説するとともに、変異原性予測結果のエキスパートジャッジで留意すべき点を解説する。また、当局とのコミュニケーションを円滑に行うための留意点についても演者の経験に基づいて解説する。

  1. ICH M7に則った不純物の変異原性評価
    1. 一般的な評価フロー
      • 文献調査
      • QSAR評価
      • 結果解釈
      • クラス分類
    2. 当局との円滑なコミュニケーション
      • QSARレポート
      • 照会事項対応
  2. Expert Judgmentで留意すべき点
    1. リードアクロス法による化合物類似性評価
    2. Deactivating featureの取り扱い
  3. ICH M7 (R2) ガイドラインの基礎から最新情報まで
    1. 許容値設定について
    2. LTLについて
    3. Q&Aについて
    4. 個別化合物の許容値設定について

第2部 リードアクロスによる医薬品不純物の許容摂取量算出の検討 ニトロソアミン類のAI設定の最新動向

(2022年9月30日 14:00〜16:30)

 医薬品の合成過程におけるニトロソアミン類による汚染は、医薬品の自主回収など近年大きな問題となっています。主要なニトロソアミン類については、本邦や欧米の規制当局により許容摂取量が設定されていますが、その他のニトロソアミン類については発がん性の情報のない物質も含め、企業による許容値の設定と管理が求められているのが現状です。  本講演では、許容値設定の具体的な方法について解説するとともに、発がん性情報を持たないニトロソアミン類のリードアクロスによる許容値設定について事例をご紹介します。

  1. ニトロソアミン類の管理戦略
    1. 現状の規制動向
    2. 各国のニトロソアミン許容値
    3. 管理戦略概要
  2. 発がん性物質の許容値設定
    1. PDEとAIの違い
    2. AIの概要と算出方法
    3. TD50の算出方法
    4. BMDL10の算出方法
  3. 許容値設定の無いニトロソアミン類のリードアクロスによるAI設定について
    1. リードアクロスとは
    2. ニトロソアミンの構造分類とRA事例の紹介
    3. 発がん性情報のないニトロソアミンのRAの試み

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