粘着、剥離の特性、メカニズムとその制御、挙動解析

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本セミナーでは、粘着・剥離・レオロジーについて基礎から解説し、粘着剤の変更・形態形成を考慮した粘着力測定について詳解いたします。

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プログラム

粘着・剥離現象のメカニズムについて、理論的枠組みと実例を紹介する。 (1) 粘着剤の代表的な材料である高分子の力学物性 (粘弾性・時間温度換算則) 、ならびに、粘着の3要素 (タック・保持力・粘着力) について、それらの意味をレオロジーの観点から説明する。粘着剤の開発においては、「くっつきやすく、はがしやすい」粘着剤が良いとされる事が多いが、このような良い粘着剤を推定する経験則を紹介する。 (2) 粘着剤は剥離のとき大変形し、様々な特徴的な形態の形成される場合がある。このような形態形成を引き起こす不安定性 (フィンガリング不安定性) を解説し、タック測定時、および、テープ剥離時における形態形成の実例を紹介する。 (3) テープ剥離においては、システム全体の剛性が剥離のダイナミクスに影響を及ぼし、ジッピング (スティック – スリップ振動) などが起こる。また、剥離速度・剥離角度によっても剥離の挙動が大きく異なる。これらに関する実例を紹介する。

  1. はじめに
    1. 接着と粘着
    2. 粘着・剥離を観るスケール
    3. 用語解説
  2. 粘着剤のレオロジー
    1. 粘性と弾性
    2. 高分子の粘弾性
    3. 粘着剤に関する経験則
  3. 粘着剤の大変形・形態形成
    1. フィンガリング不安定性
    2. タック測定における事例
    3. テープ剥離測定における事例
  4. 粘着・剥離のダイナミクス
    1. 非線形現象としての粘着・剥離
    2. 剥離の非線形性・動的転移
    3. 剥離速度・剥離角度・装置剛性の影響
    4. 物理的視点から見た、剥離強さの決定要因

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