バイオ医薬品で起こる蛋白質凝集メカニズム、凝集体形成防止・製剤安定化に関する取組み方、品質管理、ストラテジー

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本セミナーでは、液剤のバイオ医薬品の品質試験・物理化学分析の基礎を解説し、バイオ医薬品の溶液物性の基礎、そして品質管理のポイントについて詳解いたします。

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プログラム

バイオ医薬品に含まれる凝集体は免疫原性を持つ可能性があるため、凝集体の発生機構の理解と発生の抑制は重要な課題である。本講演では、バイオ医薬品の凝集体発生のメカニズムを解説し、ケーススタディを交えながら、製剤における安定化法や品質管理方法ついて説明する。適宜、凝集体についてレギュレトリーサイエンスの観点からの動向についても述べる。

  1. バイオ医薬品の製剤に関連した基礎知識
    1. バイオ医薬品の構成
      1. 蛋白質の一次構造、二次構造、三次構造、高次構造
      2. 化学構造変化
      3. 変性
  2. バイオ医薬品に含まれる凝集体に関する基礎知識
    1. バイオ医薬品に含まれる凝集体研究の現状、免疫原性との関係
    2. 凝集体の分類
      1. 解離会合
      2. 物理ストレスとの関係
      3. サイズによる分類
      4. 特性解析と規格との関係
    3. バイオ医薬品における凝集体関連規制情報
      1. FDAガイダンスについて
      2. USP787について
      3. 日本薬局方での取扱について
  3. タンパク質の安定性と凝集メカニズム
    1. タンパク質の安定性
      1. コロイド安定性と構造安定性
      2. コロイド安定性とDLVO理論
      3. 構造安定性と自由エネルギー変化
    2. タンパク質の凝集メカニズム
    3. 第2ビリアル係数、拡散係数の濃度依存性
  4. タンパク質の安定性と溶媒組成、添加剤の効果
    1. タンパク質の安定性と塩
      1. ホフマイスター系列
      2. 塩とタンパク質の相互作用
      3. 塩によるタンパク質の安定化・不安定化
    2. タンパク質の安定性と糖類
      1. 選択的溶媒和
      2. 糖によるタンパク質の安定化
      3. 糖を添加する場合の注意点
    3. タンパク質の安定性と界面活性剤
      1. 界面活性剤とタンパク質の相互作用
      2. 界面活性剤によるタンパク質の安定化
      3. 界面活性剤を添加する場合の注意点
    4. タンパク質の安定性とその他の添加剤
      1. アミノ酸
      2. アルコール
  5. タンパク質医薬の保管容器
    1. タンパク質容器における注意点
    2. 具体的な容器
      1. バイアル
      2. プレフィルドシリンジ
      3. 容器と凝集の関係

受講料

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