第1部 ポリイミドの構造、特長、製法、機能化、応用など
(2022年9月12日 10:15〜11:45)
電子材料や耐熱性複合材料として大きな役割を果たしているポリイミドについて、基本的な合成法、作製法および物性を解説する。さらに、種々の物性制御のための分子・材料設計のポイントを、フィルムおよび成形材料や複合材料用途、あるいは低誘電率、低熱膨張、透明性などの機能発現を目指した材料設計について解説する。
- ポリイミドの概要、概況
- ポリイミドの機能化と分子設計
- 透明、低屈折率ポリイミド
- 低誘電率ポリイミド
- 感光性ポリイミド
- 液晶配向ポリイミド
- ポリイミドの用途
- 半導体用材料
- 半導体実装用材料、感光性材料
- 光導波路
- 液晶配向膜、分離膜
- 低誘電率材料
- ビルドアップ基板、フレキシブルプリント回路基板
第2部 高耐熱性ポリイミドフィルムの特性とその応用展開
(2022年9月12日 12:30〜13:45)
高耐熱性ポリイミドフィルムの基本特性を紹介し、高密度実装基板、高周波回路基板、ディスプレイ等への応用例について紹介する。
- ポリイミドフィルム基板材料のプロセシング
- 高分子フィルム用材料
- ポリイミドの基本構造とフィルム化プロセス
- ポリイミドフィルム基板の寸法安定性
- CTE:線膨張係数
- 高分子材料の熱特性と制御手法
- 高分子の非可逆熱変形
- ポリイミドフィルム基板の表面特性
- 高分子フィルムの表面制御
- 耐熱・低CTEポリイミドフィルムの応用
- 高密度実装基板
- 高周波回路基板
- フレキシブルディスプレイ
- まとめ
第3部 ポリイミドとシリカの複合化による機能性向上とその応用について
(2022年9月12日 14:00〜15:15)
高分子に無機物を直接分散させようとすると、双方の性質が大きく異なることから、均一分散化は非常に難しい。我々の研究グループでは、均一化を図るために、ハイブリッド化にシランカップリング剤を用いて相溶性を補ったところ、両者の混和性が改善され、透明性を保持したポリイミド/シリカハイブリッド材料が得られた。
本セミナーでは、そのときの作製条件や得られたハイブリッドの材料特性について紹介する。
- 有機/無機ハイブリッド材料の材料設計
- 複合材料 (コンポジット材料) とは
- ナノコンポジット化と複合効果
- ナノコンポジット化と光学特性 – 総論として -
- 複合化技術としてのゾル-ゲル法
- なぜ、ゾル-ゲル法なのか? ゾル-ゲルの利点
- ゾル-ゲル法を用いた有機/無機ハイブリッド材料の調製法
- ポリイミド/シリカハイブリッド材料の作製
- ハイブリッド化に必要となる材料設計
- ハイブリッドの合成・成膜条件とキャラクタリゼーション
- シランカップリング処理によるシリカの微分散化
- ハイブリッドの光学的性質
- ハイブリッドの微細構造
- 本報告のまとめ
第4部 低伝送損失基板を実現する 低誘電・高接着ポリイミド樹脂
(2022年9月12日 15:30〜16:45)
溶液中に分散する粒子の分散・安定性の評価は、一般的にゼータ電位や粒子径、粒度分布などがある。特にナノ粒子から数μmの粒子においては、最も簡便な測定法として光散乱電気泳動法、動的光散乱法がある。今回、その手法の測定原理、測定時のノウハウおよびアプリケーションデータを紹介したい。
- 開発背景
- プリント基板の技術トレンド (高周波対応)
- 伝送損失とその改良方針について
- プリント基板材料 (硬化性材料) の主要成分について
- ポリマー設計
- ポリイミドについて
- ポリマー設計方針 (加工性改良)
- ポリマー設計方針 (低誘電化)
- 新規ポリイミド樹脂「PIAD」
- 製品概要
- 樹脂特性
- 新規ポリイミド樹脂「PIAD」応用例
- 低誘電カバーレイ、ボンディングシート
- 低伝送損失FCCL
- 平滑銅箔対応低誘電プライマー
複数名同時受講割引について
- 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
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アカデミック割引
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