第1部 エクソソームDDSの課題点と実用化への挑戦
(2022年8月23日 10:30〜13:00)
エクソソームは細胞が分泌するナノスケールの小胞であり、生体における天然の分子デリバリーシステムを担っている。このエクソソームの特徴に注目した新たなデリバリーシステムの開発が世界中で行われており、治療応用を示した実例も報告されている。しかし、技術的な問題点なども多く残っており、実用化に向けた研究段階である。
本セミナーでは、エクソソームを用いたドラッグデリバリーシステムの可能性、その利点や問題点などを述べる。
- はじめに (自己紹介)
- エクソソームとは?
- 細胞間コミュニケーションツール
- ExosomeとExtracellular vesicles (EVs) の違い
- エクソソーム研究の歴史
- エクソソームコミュニティー
- 天然のデリバリーシステム エクソソーム
- エクソソーム内包物
- エクソソームによる細胞間コミュニケーション
- エクソソームと疾患の関係
- エクソソームによるDDSの開発
- エクソソームDDSの実例
- エクソソームDDSの課題
- エクソソームDDSの実用化に向けて
- おわりに
第2部 エクソソーム随伴導入を可能とする新しい抗体結合型核酸医薬の開発
(2022年8月23日 14:00〜16:30)
エクソソームは新しい薬物送達キャリアとして注目されていますが、エクソソームを単離・精製してさらに薬物を封入するという複雑かつ難解なプロセスを必要とします。我々は、エクソソームをハイジャックする抗体に核酸医薬を複合化させることで、エクソソームに随伴して核酸医薬を細胞内送達させる技術を開発しました。
本公演では、この「エクソソーム随伴導入型薬物送達システム」と、その関連トピックスについてご紹介させて頂きます。
- エクソソームの物性・受容細胞選択性についての概説
- エクソソームの単離精製・薬物搭載法
- エクソソームの回収と精製
- 超遠心法
- ポリエチレングリコール (Polyethylene glycol, PEG) 沈殿法
- 免疫沈降 (Immunoprecipitation, IP) 法
- 薬物の搭載方法
- エレクトロポレーション (電気穿孔) 法
- ソニケーション法
- 膜透過剤の利用
- エクソソーム随伴導入型薬物送達システム
- エクソソームをハイジャックする抗体の選定
- エクソソームをハイジャックする抗体への核酸医薬の適用
- 核酸医薬とそのDDSについての概説
- エクソソーム表面抗原を利用した技術
- エクソソーム膜表面タンパク質としてのCD63を利用した研究例
- エクソソーム膜表面タンパク質としてのCD9を利用した研究例
- その他のエクソソーム膜表面タンパク質を利用した研究例
複数名同時受講割引について
- 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
- 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
- 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
- 他の割引は併用できません。
アカデミック割引
- 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)
日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。
- 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
- 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
- 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
- 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
- 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
- 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。
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