粉・粒を扱うプロセスは、基本的に、「原料に機能性を付与」して、価値を高める操作です。次工程が要求する 物性を与えるために、様々な分野で化学工学的工夫がされており、次工程が「最終製品」であれば、「最終製品が必要とされて いる要件」を満足する機能を、付与しなければなりません。例えば医薬品であれば「徐放性」・「デリバリ – システム」「微量成分の均一分散性」、食品であれば「液中溶解性」・「固結防止性」・「移送中の硬度確保」等。触媒分野であれば「多孔性等の形態」・「流体接触流体抵抗均一性」等、粉体/粒体に与えられることを「期待されている機能」は、数えきれないほどです。
本セミナーでは「与えるべき機能に応じた造粒原理」を限定し、その原理を使う「造粒装置を選定する手法」を解説します。さらにトラブルを回避する為に欠かせない、「装置内の粉体挙動の理解」を体験できる様に、講師自作の「透明アクリル製スケルトンモデル」 (とその動画) を駆使して、参加者が「装置の中の粉体挙動」を体験できる様、工夫をしています。講師の体験から「粉体/粒体特有のトラブルを未然に防止」する実践的な手法について紹介します。
- はじめに、粉体粒体取り扱い技術を俯瞰。
- 粉体業界の常識、用語意味、単位操作の分類と定義。
→粉は「離散体」
- 単位操作をつなぐ技術
- 「粉は生きている」といわれる理由
- 「粉は魔物」といわれる理由
- 混相流体としての乾燥操作。
→液状バインダーを使う際は、造粒後に乾燥が必要
- 装置選定に関する「プロセスエンジニアーの頭の中」を見る
- 「粉の気持ちになって」といわれるのはなぜか?
- プロセスのスケールアップは寸法を大きくするのではない
- 粉体現象の律速を理解し「現象の規模を大きくする」
- 回分式運転をどの様に連続式運転にするか?
- 連続流動層乾燥機 動画
- 熱移動容量係数を基準とする計算例
- 振動流動層乾燥機 動画
- 混合と造粒操作
→何をもって混合終了? 造粒終了と言えるのか??
- 適正混合時間とは何か、その決定理由は?
- 対流混合と剪断混合
- 分散と凝集、粉砕助剤
- 造粒の原理とその製品粒子の特性
- 高速攪拌混合造粒動画
- 液中溶解性の高い粒子を得る造粒原理はどれか?
- 流動性の高い粒子を得る造粒原理はどれか?
- 硬い粒を作るのはどの造粒原理か?
- 成形前顆粒を作るにはどの造粒原理が向いているか?
- 液架橋現象とバインダー
- 粒子表面改質、形状改質装置の実例
- トラブル現象と対策
→トラブル対応にはコストが掛かるのは当たり前か?
- トラブルは多くの要因の総合現象であり、要素に分類できる
- それぞれの要素に対する対策はすべて存在する
- 事前対策と事後対策、エスケープルート的対策例
- 世界的傾向、PAT技術と、ドイツの例
- 失敗ができないプロセスの疑似体験を積む為に「VRとAR」を 利用する
- 質疑応答、希望する動画の再実演・再解説
複数名同時受講割引について
- 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
- 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
- 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
- 他の割引は併用できません。
アカデミック割引
- 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)
日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。
- 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
- 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
- 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
- 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
- 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
- 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。
ライブ配信セミナーについて
- 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
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