CO2削減貢献量の算定とサプライチェーン全体での削減の取り組み

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第1部 カーボンニュートラルを目指す社会と削減貢献量の重要性

(2022年8月25日 10:00〜11:30)

 国際的にカーボンニュートラルに向けた動きが活発になる中、製品・サービスの温室効果ガス排出削減貢献量、更には組織全体としての温室効果ガス排出削減貢献量の報告が多く見られる。昨年10月に内閣府が公開した「パリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略」においても削減貢献量の視点の重要性が示された。その一方で、削減貢献量は、カーボンニュートラル達成に向けたGHG排出量削減の手段としては認められていないという事実もある。  本講演では、カーボンニュートラル化を目指す社会における削減貢献量の役割、企業が削減貢献量に取り組む必要性について解説する。

  1. 削減貢献量の定義
  2. 削減貢献量のこれまでの経緯
  3. 削減貢献量に関する事例集及びガイドラインの公開
  4. WRIの取組と国際的な削減貢献量の動向
  5. TCFDと削減貢献量の関係
  6. 削減貢献量算定のポイント
  7. 削減貢献量の前提となるLCAの概略
  8. 製品の削減貢献量算定のポイント
  9. 組織の削減貢献量算定のポイント
  10. カーボンニュートラル化に向けた削減貢献量の役割
  11. サプライチェーン排出量と削減貢献量の関係
  12. SBTネットゼロスタンダード/カーボンニュートラル化と削減貢献量の関係
  13. カーボンニュートラル化を目指す社会における削減貢献量の重要性

第2部 富士通グループにおけるカーボンニュートラル実現に向けた温室効果ガス排出量の削減と削減貢献量の取組みについて

(2022年8月25日 12:15〜13:45)

 カーボンニュートラルな社会実現に向けた動きが世界規模で加速しています。自社の温室効果ガス排出量 (以下、排出量) だけではなく、素材や部品の製造段階や製品の使用段階における排出量を可視化し、サプライチェーン全体で排出量削減に取組む動きが活発化しています (例:CDP Supply Chainなど) 。さらに、排出量削減に貢献する製品・サービスの開発が競争力となっており、その温室効果ガス排出量の削減貢献量 (以下、削減貢献量) について、IEC/TC111/WG17で国際標準化の議論も進んでいます。また、ESG投資の領域でも、金融商品の開発やDJSIなどで、この削減貢献量が着目され投資判断に活用され始めました。このように、削減貢献量の可視化の動きは、貢献領域や貢献度合の把握が様々な関係性の明確化に繋がり、社会全体での取組みがより一層加速することが期待されます。  本講演では、GHGプロトコルやSBTiで求められるScope1,2,3の排出量の可視化、削減だけではなく、削減貢献量の動向と期待について富士通の取り組みと共に紹介します。

  1. カーボンニュートラルの世界動向
  2. 富士通のカーボンニュートラルの取り組み
    1. これまでの環境の取り組みの暦利
    2. 中長期ビジョン
    3. SBT目標設定とRE100
    4. Scope1,2,3のCO2排出量
  3. 温室効果ガス排出量の削減の取り組み
    1. 自らの取り組み (事業所、製品)
    2. お客様との取り組み
    3. 適応策
    4. バリューチェーン全体におけるCO2排出量削減のに向けた取り組み
    5. 今後の課題
  4. 温室効果ガス排出削減貢献の取り組み
    1. 製品による削減貢献
    2. サービス・ソリューションによる削減貢献
    3. 環境貢献ソリューション
    4. 温室効果ガス排出削減貢献量の活用方法と課題
    5. 今後の期待
  5. まとめ
    1. 規制と競争力
    2. バリューチェーン全体における温室効果ガス削減の自分事化

第3部 島津製作所における環境活動の取り組み、CO2排出量削減効果の考え方

(2022年8月25日 14:00〜15:30)

 近年、企業の環境パフォーマンスに対する社会の関心は高まる一方である。とりわけ「気候変動問題」と「サーキュラーエコノミー」への対応が企業評価に大きな影響を及ぼしており、活動評価の範囲は当社のサプライチェーンにまで及んでいる。それらに対応する当社の現在の環境への取り組みや、今雄の進め方を紹介する。特にサプライチェーンのCO2削減については、昨年度当社が参加した京都府による「サプライチェーンのCO2排出削減事業」において、各サプライヤーにおける取引先別エネルギー使用量を簡易に算定する配賦ロジックの構築を検討している。本講演でその成果と課題についても紹介したい。

  1. 島津製作所の環境経営
    1. 4つの方向性
    2. 製品のエコ化
    3. 環境・新エネルギー分野でのビジネス展開
    4. 事業における環境負荷低減
    5. 環境貢献企業としての支援活動
  2. サプライチェーンとの取り組み
    1. エコサプライチェーン構築に向けて
    2. 廃棄物に関する環境協働事例
  3. これからの取り組み
    1. 環境管理のDX推進
    2. サーキュラー・エコノミーへの対応
  4. 京都府「サプライチェーンのCO2排出削減事業」での取組
    1. サプライチェーンでの脱炭素化の課題
    2. 当社サプライヤーの環境活動への意識調査結果
    3. 配賦ロジック構築について
    4. 取組の成果と課題
    5. 当社の今後の取り組み

第4部 ブリヂストンにおけるCO2排出抑制貢献量算定と取り組み

(2022年8月25日 15:45〜17:15)

 ブリヂストンでは、「Bridgestone E8 Commitment」を未来からの信任を得ながら経営を進める軸として、ビジョン「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして、持続的に社会価値・顧客価値を提供している会社へ」の実現へ向けて、変革を加速しています。カーボンニュートラル化に向けてCO2排出削減に取り組む意義がより深化している中で、当社においてもCO2の総量削減目標を掲げて当社の生産活動により排出するCO2排出量の最小化に取り組むとともに、商品・サービスのライフサイクル、バリューチェーン全体 (Scope 3) を通じて、私たちの生産活動により排出するCO2排出量 (Scope 1、2) の5倍以上のCO2削減に貢献していくことを目標に掲げて取り組みを進めています。  本セミナーでは、当社が進めるサステナビリティ戦略やカーボンニュートラルに向けた取り組み、CO2削減貢献に対する考え方や算定について、事例も交えながらご紹介させていただく。

  1. ブリヂストンの概要
  2. ブリヂストンの経営の軸
    1. 企業理念、ビジョン
    2. Bridgestone E8 Commitment
  3. サステナビリティの実現に向けて
    1. 経営とサステナビリティの統合
    2. さらなる価値の共創に向けて
  4. カーボンニュートラルに向けた取り組み
    1. カーボンニュートラルに取り組む意義
    2. CO2削減目標の捉え方
    3. CO2削減目標設定状況および課題
    4. CO2排出量削減状況、取り組み
    5. CO2削減貢献目標の考え方
    6. CO2削減貢献目標の算定、貢献量の推移
    7. カーボンニュートラルを推進するうえでのポイント

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