高分子レオロジーへの入門

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レオロジーは様々な材料を対象にしており、特に高分子分野でさかんに使われています。そのため高分子レオロジーには多くの蓄積がありますが、この膨大さが入門者にとって障壁になることもあります。そこで本セミナーではできるだけ内容を絞って、「レオロジーの基本」、「高分子レオロジーの初歩的な理論」、「具体的な高分子レオロジーデータの見方」という3つのアプローチで高分子レオロジーを解説していきます。  「すぐにわかる」というよりは「参加したみなさんが自分で学んでいくための準備」という内容のセミナーを考えています。水泳でいうと「まず、前へ進んでいくことと息継ぎができるようにする」といったイメージです (レオロジーの海で溺れないために!) 。

  1. レオロジーの基本
    1. 弾性体と粘性体の性質
    2. 粘弾性体の性質
    3. マックスウェルモデルで緩和時間を考える (応力緩和)
    4. ひずみ速度と粘弾性体の応答
  2. 静的測定と動的測定
    1. レオロジー測定の分類
    2. 周波数分散と応力緩和
    3. 数学の準備I〜III (微分方程式の解き方など)
    4. マックスウェルモデルを使った周波数分散測定の解析
    5. 「デボラ数」で周波数分散測定と温度分散測定を考える
  3. 温度 – 時間換算則とWLF式
    1. 応力緩和と周波数分散のマスターカーブ
    2. 温度 – 時間換算則とマスターカーブ
    3. WLF式による温度 – 時間換算則の整理
    4. マスターカーブから得られる情報
  4. レオロジーでの高分子の描像
    1. エネルギー弾性とエントロピー弾性
    2. 「セグメント」による高分子鎖の描像
    3. ガラス状態での応力の起源
    4. ゴム状態での応力の起源
    5. 高分子鎖でおきている運動
    6. 高分子鎖運動のモデル化 (ラウスモデルと管モデル)
  5. さまざまな高分子材料のレオロジー測定データ
    1. データを見る際の4つの考え方
    2. 線状高分子の分子量変化とレオロジーデータ
    3. 架橋度を変えた場合のレオロジーデータ
    4. 結晶性高分子のレオロジーデータ
    5. レオロジー測定による相溶性の評価

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