便利で豊かな社会づくりを支える生体・ヒューマンセンシングおよび情報処理技術とその市場展開・展望 (自動車・感情・生体認証)

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第1部 車載インテリアセンサーマーケットトレンド 2022

- 自動車向けのマーケットトレンド -

(2022年7月29日 10:40〜12:00)

 先進運転支援システムや自動運転に関わる分野の技術進歩は目覚ましく、センサーを駆使したシステム構築がトレンドになっています。自動車技術は従来、「走ること」に重きが置かれていましたが、「車の中で過ごす空間を最適化する」ことも昨今、フォーカスされるようになっており、AIやソフトウェア技術の進化とともに、ドライバー・モニタリング・システムや乗員監視システム、HVACシステム、HMIシステム等が導入され、車載インテリアのスマート化を牽引しています。また自動車の電動化が進むにつれ、電気自動車におけるエネルギーマネジメントの重要性も増しており、バッテリーのモニタリング技術の開発も加速しています。  本講演では車載インテリアセンサー市場を牽引するドライバー・モニタリング・システム、乗員監視システム、HVACシステム、HMIシステム、および電動化でコア要素となるバッテリーのモニタリング技術について自動運転やAI、ソフトウェア技術との相関性についての議論も交え、包括的な視点でトレンドを発表いたします。

  1. 世界の車載インテリアセンサー市場動向
    1. 市場背景
    2. 商用車
    3. 乗用車
  2. 車載インテリアセンサー機能別トレンド
    1. ドライバー・モニタリング・システム (DMS)
    2. 乗員モニタリング・システム (OMS)
    3. HVACシステム
    4. ヒューマンマシンインターフェース (HMI) システム
    5. バッテリー・モニタリング・システム
      • Battery Management SystemとBattery Monitoring System
      • IoTとBattery Monitoring System
  3. 車載インテリアセンサー関連企業の取り組みアップデート
  4. まとめ

第2部 自動運転を支えるドライバ状態推定とヒューマンインタフェース技術

(2022年7月29日 13:00〜14:20)

 これからの自動運転技術において、ドライバ状態推定技術はその基板技術となり、また、必須となる技術であると考えられます。しかし、自動運転のレベルによって、その役割は大きく変わるものと考えられます。  本講演では、自動運転のレベルに応じて求められるドライバ状態推定およびヒューマンインタフェース技術の違いやあり方について説明し、今後の開発の展望につなげることを目的とします。

  1. 自動運転の概要
    1. 自動運転とは
    2. 自動運転時代のドライバとクルマの関わり
  2. これまでのドライバ状態推定技術とヒューマンインタフェース技術
    1. これまでのドライバ状態推定技術
    2. これまでのヒューマンインタフェース技術
  3. ビッグデータ時代とドライバ状態推定技術
    1. ビッグデータはドライバ状態推定技術をどう変えたか?
    2. 機械学習 (深層学習) とドライバ状態推定技術
  4. 自動運転時代のドライバ状態推定技術とヒューマンインタフェース技術
  5. まとめ

第3部 感情をどのように測るか

– 生体指標を用いた感情状態の推定・評価技術の活用と注意点 -

(2022年7月29日 14:30〜15:50)

 人間を中心とした社会づくりを考える際、ユーザーや消費者が製品やサービスに対して抱く感情、ウェルビーイングやメンタルヘルスといった個人の感情状態の計測・評価が必要となります。しかし、感情の計測は計測対象とする感情の種類や計測する状況によってその手法や指標が大きく異なり、実際に感情の計測をはじめようとした際に誤った手法を用いてしまうことも多いです。  そこで、本講演では、近年の感情の理論やモデル、感情を計測するための研究手法の基礎的な知見について解説するとともに、特に生体指標を用いた感情計測技術について実例を紹介します。さらに、感情を計測する際に注意するべき点と近年の感情推定技術のトレンドについても解説します。

  1. 人間の感情についての最新の理論・モデルの概説
  2. 感情状態を計測するための研究手法の解説
  3. 感情の推定・評価に用いられる生体指標とその計測手法の解説
  4. 感情の推定・評価技術の適用先
  5. 感情の計測・評価の実例
    1. 心理的ストレスの計測
    2. 実車運転中のドライバーの状態計測
    3. 映像視聴時の感動や楽しさの計測
    4. 日常生活行動中の楽しさや集中の計測
  6. 感情が人間の行動に及ぼす影響とその計測・評価
  7. 感情状態の推定・評価に関する近年の技術トレンド
  8. まとめ:感情の計測と評価における注意点

第4部 身体・行動・個人を認識するセンサ・情報処理技術と生体認証・バイオメトリクスへの応用

(2022年7月29日 16:00〜17:20)

 個人の持つ身体的または行動的特徴で個人を認証することをバイオメトリクス認証と言います。顔、指紋、黒目の周りの光彩のしわの模様、静脈認証などの身体的特徴は個人間で異なり、不変です。一方で、署名の書き方や歩き方といった行動の癖である行動的特徴も、なかなか他人が真似できるものではありません。  本講演ではこの両方の特徴を用いた様々なモダリティや、個人を特定するための「個性の抽出」に重要な、特徴となる情報の比較、解析を行うための画像処理・比較処理技術について講師の研究成果も含めて解説します。

  1. はじめに
  2. 自己紹介
  3. 一般的な個人認証とは
  4. バイオメトリクスとは
    1. 身体的特徴
    2. 行動的特徴
  5. 非接触タイプのセキュリティキー入力システム
    1. 4つの手形状をPINコードとして認証
  6. 3次元空間署名による個人認証 (エアサイン)
    1. エアサインの原理
    2. 実装したシステム
    3. カメラベースの自由空間における指先トラッキング
    4. Leapmotionによるエアサイン
  7. フレキシブルエアサイン
    1. D軌跡パターン入力システム
  8. 複数回の覗き見に頑健な空中PINコード入力システム
    1. 特定のPINコードを特定の指でタッチ
    2. 絶対に破ることのできないPINコード入力システム
  9. スマートフォンを用いた個人識別
    1. ハンドリング認証
    2. ハードキーを用いた認証
    3. 背面ノックを用いた認証
  10. 視線の注視によるPIN入力システム
  11. インテリジェントドアノブ型入室管理システム
    1. 掌紋認証
    2. 車のハンドルの握り認証
  12. リップシンク個人認証方式
  13. 歯並び認証 – スマイリー認証 -
  14. 現在の動向と展望

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