パワーエレクトロニクスは、スイッチング素子の進化と共に歩んできました。近年はSiCやGaNなどの次世代パワーデバイスによる高周波、かつ高出力な回路の実現が注目を浴びています。 変換器の効率化、小型化に向けて、またプラズマ発生源や非接触給電などの新しいアプリケーションへの適用が期待されています。ただ、高周波化をしていくとノイズや回路の寄生成分による影響など、高周波ならではの問題に直面をする事が多いのではないでしょうか。 パワーエレクトロニクスの基礎,特にインダクタやトランスなどの磁性素子に関する知識をお持ちの方で,プリント基板を用いたプレーナインダクタや漏れインダクタンスの調整可能な高周波トランス,高周波トランスの負荷試験を簡素化したいという方向けに、実際に次世代半導体を活用した高周波電力変換器の回路制作や実験などで得た関連技術を紹介します。