生分解性素材の開発と応用展望

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本セミナーでは、生分解性素材について取り上げ、分解メカニズム、分解スイッチ機能の付与、分解性の評価について解説いたします。

日時

中止

プログラム

第1部 生分解性樹脂の特性と用途展開

(2022年8月18日 10:30〜12:00)

 海洋プラスチックごみ問題への関心の高まる中、生分解性ポリマーへの期待が高まっている。カネカ生分解性ポリマーGreen Planet (PHBH) は植物油を原料として微生物が産生する100%バイオマス由来のポリマーである。土中、海水中、嫌気環境などさまざまな環境下で良好な生分解性を示す。講演では、PHBH の特徴について紹介する。

第2部 海洋性分解性素材としてのセルロースの応用可能性

(2022年8月18日 13:00〜14:30)

  1. 深海のプラスチックごみ汚染の現状
    1. 海洋プラスチックごみ汚染
    2. しんかい6500を用いた深海底のプラスチックごみ汚染の実態把握
  2. プラスチックごみを減らすための試み
    1. 使用量を減らす
    2. リサイクルする
    3. 生分解性プラスチック
    4. 天然素材の利用
  3. セルロースからなるプラスチック代替素材
    1. セルロースとは
    2. 肉厚な透明セルロース
    3. 深海での実分解試験

第3部 海洋分解性バイオマス複合プラスチックの特長と今後の展望

(2022年8月18日 14:40〜16:10)

 2019年10月に菅前総理が、2050年に温暖化ガス実質ゼロにする と宣言してから、日本のエネルギーやプラスチック業界にスイッチが入り、カーボンゼロという言葉が新聞紙上におどるようになった。欧州の動きに10年近く遅れたスタートであった。  プラスチック産業においては、樹脂の機械性能や価格しか価値基準がなかったが、もう一つ「環境性能」が加わったことになり、3R+1のほかに環境を汚染しないという新たな機能が求められている。特に今、「海のプラスチックごみ汚染」が世界的な課題として認識されているが、これには「海水での生分解性プラ」が一つの解となる。ひと言に生分解性といっても特にバクテリアが少ない海水での生分解性は困難とされる。  当社は、国内に多く存在する木粉などの天然バイオマスと生分解性樹脂を縦横に複合化することで、海水中で生分解性を持つことはもちろん、何に使うかそのアウトプットによって生分解の速度や成形方法までも選べる方法をつかんできた。何の製品に使用し応用するかは皆様の要望に合わせて開発することとして、とにかく日本のプラスチック産業の底力を世界に向けて発信し、世界のプラスチック課題を少しずつ解いていきたいと思う。

  1. 世界の環境課題への取組み
    1. SDGs
    2. 温室効果ガス 海洋プラごみ
  2. バイオマスプラスチックとは
    1. バイオマス由来プラスチック
    2. 生分解性プラスチック
    3. バイオマス複合プラスチック
  3. アイ-コンポロジーがやっていること
    1. i-WPC … バイオマス複合材料
    2. Biofade … 海洋生分解性バイオマス複合材料
    3. Biofadeによる 「海洋環境プラ資材」の成形法・試作例

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