第1講 「金属3Dプリンタによる微細なラティス構造の創製とその評価」
(10:30〜12:00)
本講演では、まず金属3Dプリンタを用いて複雑で微細な3次元ラティス構造を作る方法を説明します。特に、レーザの照射条件の違いにより、造形物に現れる様々な形状不整について、事例を交えながら説明します。さらに、造形したラティス構造の機械的特性 (剛性,強度) を評価するための方法、造形物に生じる形状不整のばらつき (不確かさ) を考慮した形状最適化設計方法について説明します。さらに、本講演参加者が金属3Dプリンタを使ったモノづくりについて、より具体的なイメージが持てるよう、造形物を熱交換器に応用したときの熱流動特性、衝撃吸収構造として応用したときの衝撃エネルギー吸収特性、振動特性などの実験事例などを紹介します。
- 金属3Dプリンタを用いたラティス構造の造形
- 適切なレーザ照射条件
- レーザ照射条件と造形品質との関係
- ラティス構造の機械的特性評価
(準静的荷重下での剛性,強度評価ならびに衝撃荷重下での特性)
- 特性評価のための理論モデル
- 実験結果 (準静的試験結果) と理論モデル結果との比較
- 準静的試験結果と衝撃試験結果との比較
- 金属3Dプリンタで造形したラティス構造の応用研究紹介
- 最適化設計 (造形時の不確かさを考慮した形状最適化設計)
- 熱交換器としての熱流動特性 (伝熱特性と圧力損失)
- 振動特性
- 吸音特性
第2講 「金属3Dプリンタ用金属粉・装置の開発動向と製品への適用事例」
(13:00〜16:00)
金属積層造形技術は、レーザ光線または電子ビームの高密度エネルギーにより必要な部分のみの金属粉末を溶解し、凝固させて金属部品を製作する技術です。複雑な形状や強度の高い金属などの難しい成形を可能にし、緻密な3D形状を造形することができます。海外では航空宇宙産業を中心に既に生産が始まっていますが、日本国内での普及は正直な話、これからで期待されています。今回、原材料の金属粉の製法の説明から、金属3Dプリンタに関して説明し、メリット・デメリットにも触れます。
- 金属粉の製造方法
- アトマイズ法
- 粉砕法
- 電解法
- 還元法
- 金属粉の検査方法
- 金属積層造形に適する金属粉とは?
- 金属積層造形の歴史
- 黎明期 (1981年、名古屋で産声をあげた技術)
- 発展期 (2013年、オバマ大統領の一般教書演説)
- 呼び名の変遷 (現在はAM法:Additive Manufacturing)
- 日本でのTRAFAMの役割
- 金属粉を原料とする他の製法
- 粉末冶金 (Powder Metallurgy)
- MIM (金属粉射出成形;Metal Injection Molding)
- 従来技術と金属積層造形の違い
- 積層造形の各手法
- 光造形法 (樹脂)
- バインダー噴射法
- UV照射硬化法
- FDM法 (熱溶融積層法:線材、ワイヤを溶融しながら造形)
- 薄板積層法
- 粉末床溶融結合法
- 指向性エネルギー堆積法
- +αとしての切削併用法
- 金属3Dプリンタのメーカーの紹介
- 積層プログラムの作成方法
- 金属積層造形の利用分野
- メリットとデメリット
- 医療分野
- 航空・宇宙機器部品
- 射出成形用金型 (自由構造冷却水管)
- 自動車修理部品
- ラティス構造軽量化部品
- 試作用 (極小ロット部品も含む)
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