フッ素樹脂の基礎と側鎖結晶性ブロック共重合体を用いた表面改質による機能性付与

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フッ素樹脂は、その熱的・化学的安定性から、今後ますます需要が高まることが予測されているエンジニアリングプラスチックである。しかし一方で、改質が不可能であることから他の材料と接着することができないなど、表面の改質が極めて困難な樹脂としても知られている。従来の改質法としては、プラズマなどに代表される物理的な手法で、半ば主鎖分解を起こすことにより官能基を導入する手法が試みられてきているが、このような手法は高電圧・高真空の装置を必要としたり、大面積・曲面あるいは閉鎖系などへ均質に改質することが不可能であった。  一方福岡大学では、同様に難改質系とされるポリエチレン、ポリプロピレン、PET、シリコーンなどが、側鎖に長鎖アルカン鎖を持つ側鎖結晶性ブロック共重合体を用いることで、簡便にかつ良好に、化学的に改質できることを明らかにしてきた。  本講演では、この技術をフッ素樹脂に展開した例について紹介する。

  1. フッ素樹脂の基礎や特徴
  2. 接着の原理
    1. 従来の接着の原理
      • 化学結合、極性力などに起因する接着
    2. ファンデルワールス力を用いた接着機構
      • 構造の類似性、結晶化超分子間力を用いた接着機構
  3. 側鎖結晶性ブロック共重合体を用いた表面改質機構
    1. 側鎖結晶性ブロック共重合体とは
    2. 側鎖結晶性ブロック共重合体の創製
      • リビングラジカル重合によるブロック共重合体創製
    3. 側鎖結晶性ブロック共重合体の基礎物性
    4. ポリエチレンの表面改質事例の紹介
      • 側鎖結晶性ブロック共重合体を用いた基本的な改質手法について
    5. ポリプロピレン、PET、シリコーンへの適用
  4. フッ素樹脂の表面改質
    1. フッ素系側鎖結晶性ブロック共重合体での事例紹介
    2. 炭化水素系側鎖結晶性ブロック共重合体での事例紹介
  5. 今後の展開

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