微生物改良を利用したバイオマスからの3-ヒドロキシプロピオン酸とn-ブタノール生産

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バイオテクノロジーの産業利用の一つとして微生物、酵素による物質生産がある。日本は古くから発酵や酵素を利用したものづくりを得意分野としてきた。近年、SDGs、バイオエコノミー、カーボンニュートラルの考え方が浸透し、この流れに沿ったバイオテクノロジーを利用したものづくりが再び求められてきているなか 2050年カーボンニュートラルを目指す政府の方針表明を受けて再生可能資源からの化学品生産を含めたバイオテクノロジーによるものづくりが大きく動き始めた。  この動きに資する技術開発例として固定化生体触媒による反応、バイオマス資源からの化学品発酵生産について紹介する。

  1. 固定化生体触媒によるL-アスパラギン酸合成
    1. 固定化生体触媒の歴史
    2. ゲルコーティング法による固定化生体触媒
    3. 断熱高速反応
    4. 原料で生成物を晶析回収する方法
    5. 生分解性材料への展開
  2. 1,3-プロパンジオールと3-ヒドロキシプロピオン酸の併産方法の開発
    1. 酸化還元バランス発酵とは
    2. 宿主の選択
    3. 生合成経路の構築
    4. 発酵検討
  3. ホモブタノール発酵菌の開発
    1. アセトンブタノールエタノール発酵の歴史と問題点
    2. 宿主の選択
    3. 代謝改変
    4. 発酵検討
    5. ゲノム編集の利用

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