VUCA時代における中長期技術戦略の策定とR&Dテーマへの落とし込み方

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第1部 村田機械における 中長期技術戦略とR&Dテーマの発掘

(2022年7月15日 10:00〜11:30)

 ムラテックでは10年前に手探りでロードマップの議論を始め、試行錯誤を続ける中でロードマップの導入してきた。現在ではロードマップは、開発戦略の必須であるだけでなく、R&Dと事業部の開発テーマを共有する必要不可欠な存在となっている。R&Dが取り組んでいるプラットフォーム技術を活用し、事業部と連携度合いを高め中長期技術戦略テーマを発掘している。また、技術ロードマップの前提条件となる市場ロードマップは「未来予測やシナリオプラン」を活用している。  本セミナーでは、VUCA時代と言われる「不確実な未来」をマーケティング活動で取り組み、テーマ創出に繋げる事例をご紹介する。最後に不確実な未来をシナリオプランを用いてテーマ提案へ繋げる試みもご紹介する。まだまだ、試行錯誤中であるが、自身の経験を含め皆様と共有できれば幸いである。

  1. ムラテックの紹介と全社開発体制の構築
    1. ムラテックの紹介
    2. 全社横断的な開発体制の構築
  2. ロードマップを用いた開発マネジメントの実践
    1. ロードマップを核とした開発連携
    2. プラットフォーム技術を活用した中長期技術戦略
  3. 未来予測とR&Dテーマの発掘
    1. 未来予測とマーケティング活動
    2. テーマ創出活動の試み
  4. シナリオプランとロードマップへの展開
    1. シナリオプランとは・・
    2. シナリオプランの活用事例

第2部 日本航空電子工業における中長期技術戦略とR&Dテーマへの落とし込み方

(2022年7月15日 12:15〜13:45)

  1. 変化の認識と共有
    1. 迫りくるメガトレンドの波と不確実性
    2. 電子部品業界が不確実性の時代を生きるための仮説づくり
    3. 確度の高いグローバルトレンド (地球温暖化への対応)
    4. 地球温暖化に至った過程とグリーン成長戦略の理解
  2. 壁の認識と突破
    1. 自分自身の壁、社内の壁、社外の壁
    2. 自己分析によるイキガイの理解
    3. イキガイの発見によるマインドセットの変化
    4. イノベーションに必要な事柄の理解
  3. 技術編集の認識と実装
    1. 演繹法的ストーリー力の醸成:調査・分析力
    2. 帰納法的ストーリー力の醸成:専門技術への愛着と没頭
    3. 演繹的ストーリーと帰納法的ストーリーによる技術編集力の醸成
    4. 技術編集の技術戦略やR&Dテーマへの実装

第3部 富士フイルムにおける未来予測と中長期R&Dテーマの探索

(2022年7月15日 14:00〜15:30)

 弊社では2017年8月にCSR計画「Sustainable Value Plan (サステナブル・バリュー・プラン) 2030 (SVP2030) 」を発表した。本計画は2030年度をゴールとする長期目標であり、弊社が持続的に発展していくための経営の根幹をなす計画で、革新的技術・製品・サービスの提供などで、事業活動を通じ、SDGsに代表される社会課題解決への取り組みを示すものです。  本セミナーでは、社会課題解決に向けた弊社の基盤技術・コア技術とSDGsに対するR&Dの中長期での取り組みについて環境・健康・生活の視点から進捗も合せご紹介させていただきます。

  1. 企業概要
  2. 当社の歴史
    1. 歴史を振り返る
    2. 第二の創業 (銀塩写真からの脱却)
  3. 技術の棚卸
    1. 富士フイルムの技術ルーツは何か
    2. 基盤技術とコア技術の再定義
  4. 弊社の中長期計画
    1. Sustainable Value Plan2030 (SVP2030)
  5. コア技術を活用した中長期テーマと取り組み
    1. 環境 の視点
    2. 健康 の視点
    3. 生活の視点
  6. 研究体制について

第4部 VUCA時代における中長期R&D戦略の策定と研究開発テーマの発掘

(2022年7月15日 15:45〜17:15)

 リアルとバーチャル、AIと人間、グローバルとローカル、経済価値と社会価値等、世の中の両極化が進むとともに、顧客の価値観・生き方も多様化してきている。SDGsに代表される社会価値意識が大きな広がりを見せている。テクノロジーが目覚ましい発展を遂げる一方で、人間らしさやイノベーションがもたらす「意味」を見直そうという動きもある。このように不確実性が増大するVUCAの時代背景のもと、企業に求められる経営の在り方やモノづくりのスタイルも大きな変革を迫られている。  本セミナーでは、「今、世の中で何が起こっているか」の考察を起点に、今後のR&D戦略の策定や研究テーマの発掘等について、より実践的なアプローチから問題提起したい。

  1. 社会変化の加速
    1. 外部環境の変化を直視する (両極化の時代・VUCAの時代)
    2. コロナ禍がもたらした社会の変化
    3. ESG、SDGs、CSV経営と自社独自性の提案
  2. 企業に求められる未来志向の経営、R&D中長期戦略立案の視点
    1. 経営戦略とビジョン
    2. パーパス経営と実現に向けた要件
    3. 両利きの経営と成功の秘訣
    4. 未来を描く (R&D戦略策定の考え方)
  3. 今後の価値づくりの方向性と研究テーマの設定
    1. 提供価値を起点とする研究テーマの設定
    2. テクノロジー起点の研究テーマ創出
    3. イノベートからリノべ – トへ (ずらしの戦略)
    4. 研究テーマの評価 (研究着手前評価としてのSTAR法、BMO法の活用)
    5. 機能重視から意味のイノベーションへ (機能的競争から意味的価値共創へ)
  4. 研究開発テーマの成果を最大化するマネジメントのあり方
    1. 良い研究テーマを生むためのマネジメント
    2. ステージゲートマネジメントの進め方
    3. オープンイノベーションとその課題
    4. 研究開発テーマを事業化につなげる

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