マイクロLEDディスプレイの実装、製造技術と今後の展望

再開催を依頼する / 関連するセミナー・出版物を探す
オンライン 開催

本セミナーでは、マイクロLED、ミニLEDの市場、技術トレンド、海外企業の状況、市場拡大の鍵を握る製造技術の動向とその課題、最新技術を解説いたします。

日時

中止

プログラム

第1部 超小型・超高精細マイクロLEDディスプレイに資するEuドープGaN赤色LEDの新展開

(2022年7月14日 10:30〜12:00)

 超スマート社会の実現に向けて、そのインターフェースとなる超小型・超高精細マイクロLEDの実現が求められています。 その鍵を握るのが「如何にして赤色LEDを、青色/緑色LEDと同じ窒化物半導体で実現するのか」という問いです。  2009年、我々により発明されたEu添加GaN赤色LEDは従来のAlGaInP/GaAs系赤色LEDと異なり、発光スペクトルが非常にシャープであり、発光波長が環境温度や注入電流量に対して変化しないという、これまでの半導体からの発光では考えられなかった特徴を有しています。 また、その光出力は年々、増大し、現在では実用化を視野に入れることが可能となっています。 さらに、青色/緑色LEDと同一サファイア基板上に集積した「1チップフルカラーLED」が実証され、次世代マイクロLEDディスプレイの基幹技術として注目を集めています。  本講座では、研究の背景、Eu添加GaN赤色LEDに関わる研究の進展と将来展望について紹介します。

  1. マイクロLEDディスプレイの現状
  2. 窒化物半導体発光ダイオード (LED) の現状
  3. 希土類添加半導体
  4. Eu添加GaNと赤色LEDへの展開
  5. Eu添加GaN赤色LEDの高輝度化
  6. 赤色/緑色/青色LEDの1チップ集積化
  7. 将来展望

第2部 自己組織化実装技術の開発とマイクロLEDチップ実装への応用

(2022年7月14日 13:00〜14:30)

 本講座では、液晶や有機ELに比べて性能、消費電力、寿命等の面で優位であり、次世代のディスプレイとして期待されているマイクロLEDディスプレイの製造に関わる研究開発動向について述べる。  特に一辺0.1mmを下回る極小素子「マイクロLED」の製造で課題を抱えるマストランスファやインターコネクトについて、液滴や流体を用いた自己組織化実装を含めたインテグレーションの方法を解説します。

  1. エレクトロニクスにおける自己組織化
  2. 動画で分かる自己組織化実装の概要
  3. 自己組織化実装の基礎
    1. 原理と駆動力 (表面張力の科学)
    2. 実装精度に影響を与える因子
  4. 自己組織化実装とマイクロLEDディスプレイへの応用
    1. 自己組織化実装の研究動向
    2. 東北大学以外の研究例
    3. 東北大学の研究例1: 極小チップのセルフアセンブリ
    4. 東北大学の研究例2: フレキシブルμLEDディスプレイ
  5. マイクロLED実装の課題と展望
  6. おわりに

第3部 マイクロLED ディスプレイの製造技術と工程簡略化、歩留まり改善に向けた取り組み

(2022年7月14日 14:40〜16:10)

 本講演では、次世代ディスプレイとして期待されているマイクロLEDディスプレイの製造工程について、既に納入実績の有る蛍光技術による外観検査装置、レーザリペア装置、マストランスファー (転写実装) 装置の紹介と、現状の課題及び、最新技術のレーザマストランスファー方式による転写工程の大幅効率化技術を紹介する。

  1. マイクロLEDディスプレイ製造における課題
  2. マイクロLEDディスプレイ製造プロセスフロー (ピックアンドプレース)
  3. マイクロLEDディスプレイ製造における最新技術
  4. レーザリペア技術による歩留まり改善
  5. レーザマストランスファー技術による工程簡略化
  6. サンプルテスト事例
  7. 今後の取り組み (新技術開発)

受講料

複数名同時受講割引について

アカデミック割引

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

ライブ配信セミナーについて