中分子・高分子薬物の経皮吸収向上にむけた製剤開発

再開催を依頼する / 関連するセミナー・出版物を探す
オンライン 開催

本セミナーでは、中高分子の経皮投与手段、皮膚からの有効成分を吸収させる新たな可能性について実例を交えて解説いたします。

日時

中止

プログラム

第1部 イオントフォレーシスによる中高分子医薬の皮内送達

(2022年6月23日 10:30〜12:30)

 美容皮膚科治療だけでは十分に有効成分の効果が期待できない場合、施術方法の選択を見直し、その効果に期待することは多い。イオントフォレーシスなどの経皮吸収促進技術が有用な方法の一つとして期待されている。イオントフォレーシスは主にイオン化した薬物を電気的な手法を用いて皮膚から吸収促進させる方法であるが、統一した標準的な方法はまだ決められていない。特に電気的な諸条件に対する対応は不十分である。  本セミナーでは経皮吸収促進技術の原理からイオントフォレーシスの最適な条件設定やその特徴について解説する。

  1. 皮膚の構造と機能
    1. 皮膚の構造
    2. 角質層のバリア機能
  2. 各種の経皮吸収促進法
  3. イオントフォレーシスの原理
  4. イオントフォレーシスに影響する要因
    1. 皮膚インピーダンスの影響
    2. 定電圧制御と定電流制御
  5. イオントフォレーシスの実験
    1. 保湿剤を用いたイオントフォレーシスの実験
  6. 経皮吸収促進技術の発展
    1. 電気的駆動と薬物の組合せによる電気化学療法

第2部 マイクロポレーション技術とパッチ組成技術を組み合わせた新しい経皮投与技術

(2022年6月23日 13:30〜15:30)

 米国サンディエゴを拠点とするPassPort Technologiesは無痛無針の次世代経皮薬物吸収技術「PassPort System」で中枢性疾患、糖尿病、自己免疫疾患などを対象に医薬品の開発を行っている。PassPort Systemは、既存注射製剤と比べ薬物投与における利便性やコンプライアンスを向上するだけでなく、在宅医療の推進を貢献する新しい薬物経皮投与方法です。また、PassPort Systemは、これまでのパッチ製剤ではできなかったペプチドやタンパク医薬品などの中分子・高分子薬物の経皮投与も可能とし、製剤開発によっては注射製剤と同等以上の生物学的利用率で中分子・高分子薬物の経皮投与も可能とします。  本講演では、PassPortSystemの薬物経皮投与メカニズムや中分子・ 高分子薬物への応用例を紹介します。

  1. PassPort Technologies社について
    1. 会社概要 設立年、従業員数、所在地、資本金ほか
    2. 開発パイプライン PassPort-ZOL (偏頭痛) 、PassPort-ALC (アルツハイマー病) 、PassPort-SEM (糖尿病) などの1年以内に臨床試験開始を計画するプログラム、自己免疫性疾患、がん免疫治療薬の研究パイプライン紹介
  2. PassPort Systemについて
    1. PassPort Systemによるマイクロポレーションメカニズム
    2. PassPort Systemパッチ製剤、即放型製剤、徐放型製剤
    3. PassPort Systemと既存経皮製剤技術との違い
  3. PassPort Systemの応用例の紹介
    1. 低分子化合物
    2. ペプチド製剤
    3. タンパク製剤
  4. PassPort Systemの応用可能性について
    1. 無痛無針ワクチン製剤
    2. PassPort Systemを第一選択製剤とする新しい医薬品開発方法の提案

受講料

複数名同時受講割引について

アカデミック割引

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

ライブ配信セミナーについて