軟包装を巡る国内外のリサイクル促進の法制化とリサイクル手法の開発動向

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本セミナーでは、軟包装材料の加工方法、材料設計の考え方から開発のトレンドまで経験豊富な講師が詳解いたします。

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地球規模の温暖化、気候変動の主要因は温暖化ガスの排出と言われており、主な温暖化ガスである炭酸ガスの排出を世界的に抑制していかなければならない。そのため、各国は様々な政策実施を迫られている。日本も、2050年の「カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現」を宣言している。包装材料は内容物を保護し、安全に使用者 (消費者) の手に届けるという使命がある。しかし、一旦内容物が使用されると、包装材料はゴミとなってしまう宿命にある。特にプラスチック製包装材料は、海洋汚染、廃棄物輸出禁止等の問題提起を踏まえて、欧州を中心にリサイクルに向けた動きが活発化している。軟包装は多種の素材からなり、マテリアルリサイクルは困難である。そこで、リサイクルし易い設計として、軟包装のモノマテリアル化が提言され、そのための材料開発が進められている。  プラスチック製包装材料のリサイクル手法としては種々あるが、日本ではPETボトル以外のマテリアルリサイクルは僅かであり、サーマルリサイクルが主流である。欧州では、サーマルリサイクルはリサイクルとして認められず、ケミカルリサイクルを含めて軟包装のリサイクル手法の開発が進められている。また、プラスチックの使用量の削減及びカーボンニュートラル素材ということで、プラスチックから紙への材料変更も行われている。紙と同様に、カーボンニュートラルという観点からバイオプラスチックの利用も進んでいる。  軟包装のモノマテリアル化及びリサイクル手法の開発動向を特許情報を交えて述べる。また、紙及びバイオプラスチックの軟包装への利用についても述べる。

  1. プラスチック製容器包装廃棄物規制動向
    1. EUのプラスチック環境戦略と背景
    2. グローバル企業の動向
    3. 日本のプラスチック環境戦略
  2. 軟包装のモノマテリアル化の方向性と実例
    1. CEFLEXのガイドライン
    2. 海外のモノマテリアル化例
    3. 国内のモノマテリアル化例
    4. モノマテリル化出願特許
  3. 軟包装のモノマテリアル化に不可欠な透明蒸着
    1. 透明蒸着とは
    2. 透明蒸着海外メーカー
    3. 透明蒸着国内メーカー
  4. プラスチックのリサイクル
    1. リサイクルの定義
    2. 国内のプラスチック製容器包装のリサイクル
    3. マテリアルリサイクル
    4. ケミカルリサイクル
  5. 海外の軟包装リサイクルの開発動向
    1. メカニカルリサイクル
    2. 油化
    3. ガス化
    4. ケミカルリサイクル関連特許
  6. 軟包装の紙化
    1. 紙化の構成
    2. 紙化の実例
  7. バイオプラスチック
    1. バイオプラスチック利用の意義
    2. バイオプラスチック材料
    3. バイオプラスチックの軟包装への利用
    4. バイオプラスチック関連国内特許

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