第1部
多能性幹細胞を活用した心臓再生医療と創薬安全性試験の実用化に向けた現状と今後の動向
(2012年4月27日 12:15~14:00)
ヒトiPS細胞から広がる新しい医療・創薬の可能性は計り知れない。
アスビオファーマ株式会社は、慶應義塾大学循環器内科と共に、心臓再生医療研究を実施している。
本講演では、創薬応用における取り組みも含め可能な限りこれらを紹介する。
- 心臓細胞治療を目指した様々な臨床研究
- なぜiPS細胞を使うのか?
- 心臓再生医療実現に向けた我々の活動
- Advanced Open Innovation
- 遺伝子改変を伴わない心筋細胞精製方法“ミトコンドリア法の開発”
- 遺伝子改変、FACSを使用しない大量心筋細胞精製方法“乳酸法の開発”
- Metabolome解析
- 多能性幹細胞由来心筋細胞の効率的移植方法“ボール法“の開発
- 高品質心筋細胞大量生産システムの構成案
- 多能性幹細胞を用いた心臓再生医療の現状と課題
- ヒト多能性幹細胞由来心筋細胞の創薬プロセス応用の可能性
- iPS, ES細胞由来心筋に含まれる心筋サブタイプ
- ヒトES、iPS細胞由来心筋細胞は購入できる。
- ヒトiPS細胞由来心筋の活動電位波形と薬剤応答性 (MEA)
- ヒトiPS細胞由来心筋チャネル特性 (Patch Clamp)
- ヒトiPS細胞由来心筋の活動電位波形と薬剤応答性 (蛍光試薬)
- ヒトiPS細胞由来心筋を用いた一般毒性試験イメージ
- 疾患関連iPS細胞の利用と近未来医療のイメージ
- ヒトiPS細胞由来心筋を用いた創薬応用の現状と問題点
- 質疑応答・名刺交換
第2部 創薬におけるヒトiPS細胞を活用したin vitro肝毒性評価とその最新動向
(2012年4月27日 14:15~16:00)
ヒトES/iPS細胞から肝細胞への分化誘導法の開発に関する最新の研究とその毒性評価系への応用に関して紹介する。
- 創薬プロセスにおける開発中止理由
- iPS細胞の医療応用への可能性
- スーパー特区研究「ヒトiPS細胞を用いた新規in vitro 毒性評価系の構築」の概要
- ヒト肝細胞を用いた毒性評価の現状と問題点
- 薬物代謝酵素と肝毒性
- どの程度の活性を有した分化誘導肝細胞の作製を目指すのか?
- ヒトiPS細胞から肝臓、心臓、神経細胞への分化誘導
- ヒトES/iPS細胞は株によって細胞分化傾向が異なる
- ヒトES細胞やヒトiPS細胞から肝細胞への分化誘導の問題点
- 代表的な肝細胞への分化誘導法
- 機能遺伝子の導入による高効率分化誘導
- iPS細胞研究における遺伝子導入ベクターの役割
- 細胞分化誘導と遺伝子導入ベクター
- 改良型アデノウイルスベクターによる高効率遺伝子導入
- アデノウイルスベクターによる細胞分化制御
- SOX17遺伝子による高効率内胚葉分化
- HEX遺伝子による高効率肝幹前駆細胞分化
- HNF4a遺伝子による高効率肝細胞分化
- SOX17, HEX, HNF4α遺伝子導入による高効率ヒトES/iPS細胞由来分化誘導肝細胞の作製
- 分化誘導肝細胞の薬物代謝酵素遺伝子発現レベル
- 分化誘導肝細胞の肝毒性を有する薬物への応答性
- より高機能な分化誘導肝細胞の作製に向けた肝分化に関連する転写因子のスクリーニング
- 改良したプロトコールによるヒトES/iPS細胞由来分化誘導肝細胞の作製とその評価
- 分化誘導肝細胞の薬剤代謝能の評価
- 三次元培養を利用したヒトiPS細胞由来肝細胞の成熟化とその評価
- ヒトiPS細胞由来肝細胞のC型肝炎ウイルス研究への応用
- ヒトiPS細胞由来肝細胞を用いたHCV感染能・複製能の評価
- まとめと今後の課題
- 質疑応答・名刺交換