第1部
【再現実験付き】
爆発・火災を防止するための静電気安全対策と基礎知識
(2012年4月26日 10:30~13:00)
静電気の放電によると思われる爆発・火災事故の発生原因を調べてみると,それらの多くに共通する静電気放電発生のメカニズムが浮かび上がります。
静電気災害事例をもとに,静電気安全教育用教材を用いて事例の再現実験を交え静電気安全対策のポイントを紹介させていただきます。
- 静電気の発生・帯電とトラブル
- 静電気の発生と帯電 (帯電現象)
- 静電気の緩和と放電 (放電現象)
- 静電気の力学現象
- 静電気の放電と着火
- 静電気現象とその危険性
- 危険な操作及び工程 (トラブルのメカニズム)
- 可燃性液体移し替え時の出火 (例1)
- 可燃性液体計量時の放電 (例2)
- 可燃性液体移送時の出火 (例3)
- 粉体投入時の爆発・火災 (例4)
- 粉体投入時の爆発・火災 (例5)
- 静電誘導現象
- 静電気の放電形態と危険性
- 火花放電 (spark discharge)
- コロナ放電 (corona discharge)
- ブラシ放電 (brush discharge)
- 沿面放電 (propagating brush discharge)
- 静電気安全対策のポイント
- 静電気安全対策の基本
- 現場における静電気安全対策のポイント
- 静電気現場診断の具体例
- [人体]+[履物]+[床]の漏洩抵抗測定例
- [人体]+[履物]の漏洩抵抗測定例
- 補足資料
- 不導体の指標
- 不導体の静電気安全対策
- 静電気の基本物理量
- 静電気物理量間の関係式
- 最小着火エネルギー (ガス,液体蒸気)
- 最小着火エネルギー (粉体)
第2部 化学プロセスにおける効果的な危険性評価
~安全とスピードは両立できるか?~
(2012年4月26日 13:50~16:30)
化学物質やプロセスにおいて効果的に危険性評価を行うためには、対象となる物質やプロセスに対して適切な方法を選択する必要があり、評価の実施前に試験の方法や原理について十分に理解しておく必要があります。
各種試験内容の説明をもとに、どのようにしたら効果的に危険性評価を行えるか、モデル事例を参考に紹介させて頂きます。
- 物質危険性の評価方法
- 危険物とは何か?
- 燃焼の原理と消火の原理
- 法的規制に基づく評価Ⅰ ~消防法危険物の確認試験方法
- 法的規制に基づく評価Ⅱ ~国連勧告 (GHS) による試験方法
- スクリーニング試験と感度試験
- 爆発現象とは? ~爆燃と爆轟の違い
- 爆発性・燃焼性・安定性の各種試験
- プロセス危険性の評価方法
- 「危険な状態」と「安全な状態」
- 危険性評価と安全性評価の違い
- 物質危険性とプロセス危険性
- プロセス危険性の考え方
- プロセス危険性の評価ポイント
- プロセス危険性のモデル事例
- 合成反応時の危険性評価
- 有機過酸化物を用いたモデル事例
- トリクロロシランを用いたモデル事例
- 理想的危険性評価と安全性評価
- 安全とスピードの両立
- 安全とスピードに関する諺
- 医療現場における安全とスピード
- モータースポーツにおける安全とスピード
- 事故発生に至る様々な要因
- 化学産業における安全文化