UV硬化樹脂の柔軟性向上、硬度との両立

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本セミナーでは、硬化不良を防ぐ開始剤の使い方、選定のポイントと影部分の硬化手法について詳解いたします。

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プログラム

第1部 多官能アクリレートによるUV硬化樹脂の硬度と柔軟性の両立

(2022年6月17日 10:00〜11:30)

 塗膜物性とネットワーク構造の関係を知り、日々のフォーミュレーションに役立つ材料の知識を身につける。

  1. 多官能アクリレートとは
    1. アクリレートモノマーの種類と特長
    2. 機能性アクリレートモノマーの種類と特性
    3. UV硬化モノマーとしての使用例
  2. ネットワーク構造と塗膜物性の関係
    1. アクリレートモノマーのUV硬化機構
    2. 高硬度化のアプローチ
    3. 高柔軟化のアプローチ
    4. 硬さと柔軟性の両立に向けたアプローチ
  3. 柔軟性を有する多官能アクリレート~ポリグリセリン系アクリレートの特性~
    1. 速硬化性
    2. 柔軟性
    3. 耐屈曲性
  4. ポリグリセリン系アクリレートの応用
    1. フレキシブルコーティング
    2. アクリル樹脂の改質効果

第2部 ウレタンアクリレートを用いたUV硬化塗膜の制御手法

(2022年6月17日 12:10〜13:40)

 UV硬化樹脂の構成成分の一つにウレタンアクリレートがある。もっとも大きな特徴として分子設計の自由度が高い事が挙げられ、塗膜に高硬度や柔軟性などの様々な特性を付与する事が可能である。本講座ではウレタンアクリレートの構造による塗膜特性の付与やUV硬化樹脂組成による塗膜特性の変化などの説明を行う。  UV硬化樹脂は低温、省エネルギーでの塗膜作製可能な材料である。本講座ではそのUV硬化樹脂の構成成分の一つであるウレタンアクリレートについて、基礎知識から硬度、柔軟性、屈曲性、硬化収縮率抑制といった様々な機能付与のための選定ポイント等を整理し説明する。

  1. UV硬化樹脂とは – UV硬化樹脂基本成分 -
  2. ウレタンアクリレートとは – ウレタンアクリレートの特徴 -
  3. 構造による特性の違い
    1. ポリオール変性による特性の違い
    2. エーテル系
    3. エステル系
    4. カーボネート系
    5. アクリルポリオール系
  4. 分子量による塗膜特性の違い
    1. 組成物による塗膜特性の違い
    2. 各種モノマーによる特性違い
    3. ウレタンアクリレート分子量と混合物の特性違い
  5. ウレタンアクリレートの低粘度化 – 低粘度化の必要性 -
  6. 具体例
  7. まとめ

第3部 UV遅硬化型接着剤による弾性接着技術とその特徴

(2022年6月17日 13:50〜15:20)

 セメダインが有するUV硬化型接着剤の製品や技術の紹介を通して、弊社の有するUV後硬化を用いたの弾性接着技術と、それを用いた接着性能の特徴についてお話いたします。

  1. 接着・接合について
    1. 接着・接着剤とは
    2. 接着剤の分類
    3. 弾性接着について
  2. UV硬化技術について
    1. 従来のU V 硬化技術
    2. UV遅硬化技術
    3. UV後硬化型弾性接着技術の特徴
  3. UV硬化技術を用いた接着剤
    1. UV後硬化型弾性技術接着剤 (1)
    2. UV後硬化技術を用いた接着剤 (2)
    3. UV後硬化技術を用いた接着剤 (2) の特徴

第4部 エポキシ・チオール混合樹脂を用いた柔軟なUV硬化膜の作製と物性評価

(2022年6月17日 15:30〜16:30)

 一般的に、エポキシ樹脂の硬化は、高耐熱性・高強度の3次元架橋体を得るために実施されるが、硬い硬化物はひずみに弱く、用途によっては用いることができない。ここでは、硬化後も柔軟性を有する3次元架橋体の作製を試みた筆者らの研究成果について述べる。

  1. アニオンUV硬化の基礎
    1. ラジカルUV硬化、カチオンUV硬化との比較
    2. アニオンUV硬化の機構
  2. 光塩基発生剤の構造と特徴
    1. エポキシの硬化剤
    2. 光塩基発生剤の種類
  3. 柔軟な3次元架橋体を得るための配合
  4. アニオンUV硬化物の物性評価

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