第1部 5Gに対応した電波吸収体の設計技術
(アーカイブ配信)
本セミナーでは、電波吸収体について設計法を解説します。電波吸収体は電磁波の反射、吸収現象を利用するデバイスですが、波動としての電磁波を直接扱うよりも,等価回路を利用して電気回路として扱う手法が便利で応用範囲も広くなります。本セミナーでは、この手法の説明を行います。吸収体の素材として、導電材、磁性材の他に人工誘電体、およびMMAを取り上げます。また、吸収体設計例として単層形、2層形の電波吸収体を取り上げ、整合の原理、設計法を説明します。
本セミナーは、電気工学や電波工学が専門ではないエンジニアの方々を対象とし、電波吸収体設計の基礎となる電波伝搬、反射・透過などの基礎的事項からはじめ、等価回路を導入した吸収体設計の考え方、設計例などを解説します。複素数、行列などの若干の数学を用いますが、当日説明しますので事前準備等は不要です。
- 電波吸収体について
- 電磁波の反射、透過
- 電波伝搬の基礎
- 半無限媒質への入射
- 伝送線路、2端子回路
- 層構造の反射と透過と基礎行列
- 電磁波吸収材料
- 導電材、磁性材、混合材
- 人工誘電体
- 各種材料の等価回路
- 電波吸収体設計の考え方
- 単層電波吸収体の設計例
- 2層電波吸収体の設計例
- MMA (メタマテリアル吸収体) の構成と考え方
- まとめ
第2部 アルミナセラミックスを用いた誘電性電波吸収体の設計
(2022年6月6日 13:00〜14:30)
電波吸収体の設計方法について設計理論とアルミナと炭素の組合せによる事例を元に説明します。電波吸収体の基本的な説明から、材質選び、設計理論と実用途との比較などのお話をいたします。最後には理論設計の演習を実施していただく予定ですので理解を深めていただければ幸いでする。
- 電波吸収体の概要
- 電波吸収体の設計理論
- 材料定数、電波吸収量の測定方法
- セラミックスについて
- アルミナセラミックスを用いた電波吸収体の設計
- 電波吸収体の使用用途と材質選びについて
- 電波吸収体の設計と実用の比較
- まとめ
第3部 ミリ波、テラ波帯に対応した電波吸収部材の開発
(2022年6月6日 14:45〜16:15)
電波吸収部材はハード筐体、アンテナ筐体なくては存在できない技術である。しかし、迷光、不要電波を吸収する手段がミリ波、それ以上の高周波帯域になるにつてハード当自体の技術対応では困難になり、電波吸収部材が必要となると考えています。
- ミリ波、テラ波帯に対応した電波吸収部材の現状
- 無線通信の背景
- 基礎・電磁波とは
- λ/4型電波吸収シートの開発
- λ/4型電波吸収シートの吸収原理
- λ/4型電波吸収シートの抵抗膜のモデル化
- λ/4型電波吸収シートの吸収周波数と誘電体層
- 開発指針 ~ 2次元計算 ~
- 2次元計算による開発指針と実測との比較
- 電波吸収シートの作製方法
- コーティング法 (WET)
- 貼合方式 ロール to ロール
- 貼合方式 枚葉式
- スリット
- 電波吸収シートの評価方法
- 電波吸収シートの今後
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- 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
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