コーティング材料 (塗料) は流動状態で被塗物を覆い、付着、固化します。液体が固体になる塗膜形成過程では大きな相変化 (体積収縮) を伴い、収縮応力を発生します。この収縮応力を内部応力と呼びますが、内部応力が大きい場合には、塗膜の割れを引き起こしたり、付着性の悪い塗膜でははがれたりします。
本講座では、付着強度が良好で、耐久性の良い塗装系を達成するために必要な考え方を伝授します。大きくは二つの要因を取り上げます。一つ目は付着性を阻害する内部応力に焦点を当て、どうしたら発生を防止したり、低減できるのかを説明します。二つ目は塗装系に焦点を当て、塗膜強度を向上させるために必要な膜厚方向での物性傾斜発現機構を粘弾性現象と絡めて解説します。
- 第1章 塗料とはどんな材料か
- 塗料の製造と原料組成
- 塗料を何層も塗る理由
- 各層の塗料 (原料・配合) とその役割
- 塗料の必要条件 – 塗れる・くっつく・固まる
- 塗料の分類 – 形態と塗料用樹脂
- 環境対応と生産量の推移
- 第2章 付着性の見方・考え方
- くっつく力の発生
- 付着性理論
- 付着強さの評価・試験法
- 付着性に及ぼす要因とその影響
- 第3章 内部応力の話
- 身の周りの湾曲現象が意味すること
- 内部応力の測定法
- 内部応力に及ぼす要因とその影響
- 内部応力を低下させる塗料設計
- 第4章 付着塗膜の強度を向上させる話
- 付着塗膜の強さ – たわみ性・耐衝撃性を向上させるには
- 塗り重ねによる膜厚方向への物性傾斜は可能か、そのメリットはあるのか
- 塗膜の粘弾性のどこに注目したら良いか – Tgとエネルギー吸収能力
- ヘルメット用塗料の設計
- リニアモーターカ – 用路面に対する塗料設計と試験評価法
- 塗装系の変遷 (東京タワーから、スカイツリーまで)
- 第5章 塗料・塗膜の欠陥を見る目
- 粉体で塗装された鋼管内面塗膜のはく離と対策
- 塗装系の経験則と割れ対策
- 水が関与する欠陥現象とその対策
- 白化 (輪染み) 現象とその対策
- 付着性の劣化を防ぐ対策
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