QbDの理解に必要な統計手法をまとめたコース

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プログラム

Quality by Designは、モノづくりの世界では別の名前で半世紀も前から存在していました。実験計画法と呼ばれる分野、後の品質工学です。ですので、QbDを理解するには実験計画法と多変量解析がどうしても必要になってしまいます。このコースは統計の基礎 (入門レベルと初級レベル) を理解していることを前提として、実験計画法と多変量解析を一から学んでいきます。また、どこかの段階で必ず誤差の階層構造を解き明かす必要性も出てきますので、誤差の階層構造をミエル化する「枝分かれ分散分析」も解説します。さらに、因果関係を厳密に議論する場面にも遭遇するでしょう。ですので、回帰分析を行った際の当てはまりの良さの評価方法にも言及します。大袈裟なようですが、全ての事象をデータサイエンス的に取り扱う総合力の向上を目指しています。  したがって、コース名はQbDと銘打っていますが、GMP/GQP分野の仕事や分析法バリデーションを深掘りしたい方のニーズにもお応えできる内容になっています。今まで点在化していた知識を自分の中で体系化するにも大いに役立つでしょう。  実務への高度な応用として、分析法バリデーションのバイブルとなっている鹿庭先生の「医薬品の分析法バリデーション」の中で紹介されている併行精度、真度、室内再現精度を一つの実験の中で完結している事例や、さくら (開花) 錠モックの拾い読みをして総仕上げとします。

  1. 一元配置デザインとは (因子と水準)
    1. 統計ソフト (Excel) の出力を読みこなす
    2. 統計ソフトは何を計算しているのか (ブラックボックスからの脱出)
    3. 水準平均、水準間の差の計算方法
  2. 二元配置デザインとは
    1. バランスさせたことのメリット
    2. 交互作用とは
    3. 交絡とは
    4. 最適条件とその信頼区間の求め方
  3. 制御因子が多数の場合 (直交配列表の活用)
    1. 直交配列表のメリットと限界
    2. 解析方法
  4. 乱塊法と分割法の必要性
  5. 繰り返しのある回帰分析
    1. 当てはまりの良し悪しを判別するLack of Fitとは
    2. Lack of FitはExcelでも求めることができる!
    3. 統計ソフトの出力を読みこなす
  6. 重回帰分析
    1. 解析前の下準備と前解析
    2. 統計ソフト (Excel) の出力を読みこなす
    3. 変数選択の意義
    4. 当てはまりの良さを評価する
  7. 誤差の階層構造を解きほぐす「枝分かれ分散分析」
    1. 管理図を使って誤差の動きをミエル化する
    2. 統計ソフトは何を計算しているのか (ブラックボックスからの脱出)
    3. 統計ソフトの出力を読みこなす
  8. 特論
    1. さくら (開花) 錠モックから拾い読み解説
    2. 医薬品の分析法バリデーション (鹿庭本) から「併行精度、室内再現精度、真度を一度に求める実験」の解説

受講料

持参品 (必須ではございません)

本セミナーの講演中にExcel実習を行う箇所がございます。
参加される際にPCをご持参いただけるとより理解度が深まります。
なお、演習は講師のデモも同時進行で行いますので、PCを持参されなくても支障ありません。
PC持参の場合は、Excelにアドインツールである「分析ツール」を組み込んできて下さるようお願い申しあげます。

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