サンプリング試験の全体像を把握し、適切に設計、運用するためのコース

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工場などのモノづくりの現場では、毎日のようにサンプリング試験 (抜取検査) が行われていますが、これを正しく運用するのは難しいのです。比較的普及しているAQL (Acceptable Quality Level) を用いた試験であっても、これを出荷試験に使うなどの誤用がよく見受けられます。  本コースでは代表的なサンプリング試験を網羅し、それを正しく使えることを目指します。良品・不良品などの二値データの取り扱いは基本的なところから解いていきますが、計量データ (数値データのことです) については「科学技術者のための統計入門」レベルの知識が必要です。ちなみに、サンプリング試験はJISを見れば簡単に設計できますが、自信を持って運用するにはOC曲線を使ってサンプリング試験の性能評価をする必要があります。OC曲線の読み方と作り方を平易に解説したテキストは見たことがありませんので、ここを平易に解説し、自分で計算できるようにすることも本セミナーの目的であります。

  1. サンプリング試験の本質
    1. 試験サンプルを評価している訳ではない
    2. 不良個数の分布 (超幾何分布、二項分布、ポアソン分布)
    3. ゼロディフェクトは保証できない (生産者危険、消費者危険を受容する)
    4. ロットが合格する確率の計算方法
    5. ロットが合格する確率のミエル化 (OC曲線の読み方)
  2. AQL指標型抜取検査 (JIS Z9015-1)
    1. 設計とOC曲線の作り方
    2. 出荷検査に用いてはならない理由
    3. 切替ルールの素晴らしい性能 (シミュレーション結果の解説)
  3. LQ指標型抜取検査 (JIS Z9015-2)
    1. 設計とOC曲線の作り方
    2. 受入検査に用いてはならない理由
  4. AQLと LQの良いとこ取り:計数規準型抜取検査 (JIS Z-9002)
    • 設計とOC曲線の作り方
  5. ロット平均値を保証する:計量規準型抜取検査 (JIS Z9003 その1)
    • 設計とOC曲線の作り方
  6. 平均値からロット不良率を保証する:計量規準型抜取検査 (JIS Z9003 その2)
    • 設計とOC曲線の作り方

受講料

持参品 (必須ではございません)

本セミナーの講演中にExcel実習を行う箇所がございます。
参加される際にPCをご持参いただけるとより理解度が深まります。
なお、演習は講師のデモも同時進行で行いますので、PCを持参されなくても支障ありません。
PC持参の場合は、Excelにアドインツールである「分析ツール」を組み込んできて下さるようお願い申しあげます。

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