FMCW 光センシング技術の基礎と応用

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光を用いた計測技術は、高感度、非接触・非侵襲、耐電磁無誘導などの特徴から、様々な光計測技術が開発されています。特に、レーザ光を用いた距離計測技術は、土木測量、車載LiDAR、医療診断機器などに広く利用されています。また、小惑星探査機「はやぶさ2」にも LiDAR(Laser Imaging Detection and Ranging) が搭載され、小惑星との距離計測に利用されました。  レーザ距離計測技術には光パルスの往復の伝搬時間から距離を測定するToF法が広く用いられていますが、光周波数が時間的に線形に掃引されたレーザ光を用いた FMCW 法が最近注目を浴びてきており、光イメージングや車載用LiDARに向けた研究開発が行われています。  本セミナーでは FMCW 方式による光センシング技術の原理とシステム構成例を解説し、3次元物体形状計測やFMCW LiDARへの応用例について説明します。

  1. FMCW 光センシング技術の原理
    1. 光距離センシングの種類
    2. FMCW光センシングの基本原理
  2. FMCW光センシング技術の高精度化
    1. 光周波数掃引の非線形性の影響
    2. 光周波数掃引の線形化
    3. k – サンプリング法
    4. リサンプリング法
  3. 3次元形状計測への応用
    1. システム構成
    2. 距離測定精度
    3. 形状計測例
    4. 測定の高速化
  4. LiDARへの応用
    1. システム構成
    2. 計測例
  5. まとめ

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