第1部 設計・企画段階でのCO2対策と組み込み技術
(2022年5月19日 10:00〜12:00)
日本は2030年には46%のCO2削減を宣言した。容易な目標ではない。そのために炭素税が導入されるのは時間の問題である。そのためには企業として何をしなければならないのか、カーボンニュートラルに向かって化石資源である石油や天然ガスをベースとした産業構造はどう変わるのか、そして今後どのようなビジネスが創出されるのか総合的に俯瞰してみたい。
- 背景
- エネルギ基本計画
- 欧米の削減動向
- 最新の欧米のCO2削減技術
- 企業のやらなければならないCO2削減対策
- インターナルカーボンプライシングの導入
- 省エネ、電化の促進、太陽電池の導入
- CO2のセメント利用
- CO2からの燃料の製造
- メタン、LPG、e-Fuel
- CO2からの化学品の製造
- メタノール、DME、エタノール、ポリマー
- 再生プラスチックビジネス
- 都市ゴミの利用
- 水素の製造
- グリーン水素、ターコイズ水素
第2部 製品の高環境効率設計のための考え方といくつかの試みの紹介
(2022年5月19日 13:00〜14:30)
経済発展と環境負荷低減を両立するために、環境効率と言う概念が重要であることは広く知られている。しかし、この考え方を個別の製品設計に適用するためには、製品を構成する複数の機能・性能が環境面で“効率的”であるかを判断しなくてはならない。通常、製品の高機能化に伴い、製造時の環境負荷が増大するため、顧客から評価されない過度な性能の追及は、環境配慮性の低下を招く可能性があるからである。
本講演では、話者が前職 (産業技術総合研究所) 、現職において研究してきた、価値工学的視点に基づく製品の環境効率評価法を紹介するとともに、製品への性能の作り込みについての問題提起を行う。
第3部 設計・企画段階でのCO2対策と、その後の進め方
(2022年5月19日 14:45〜16:15)
政府の方針に従って、各メーカーでは2030年、2050年に向けたカーボンニュートラルを具体的に進めることが急務となっている。大きな社会変化となるこの動きにしっかり対応できるかが、今後の事業の成功の大きなポイントとなる。
この講演では、カーボンニュートラルの中心的削減対象となるCO2対策について具体的にどのように進めてゆくのかを、歴史的経緯と各国の現状、化学企業を中心とした各社の動きも含め、特に、設計・企画段階に焦点を当てて概説する。
- カーボンニュートラルの歴史
- 日本政府の目標
- 設計・企画段階でのCO2対策の考え方
- 具体的な進め方
- 大手化学会社の方針、動向
- 旭化成でのカーボンニュートラルの取り組み概要
複数名同時受講割引について
- 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
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- 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
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