現在すでに既成語となっているファルマコビジランスの概念を改めて理解、再認識し、その結果をふまえて、MRの活動を別な面から見直し、最終的にはそれぞれの企業の製品販売拡大に間接的に貢献できる手法、手段を現実のものにすることにある。
その目的のためには従来の医薬品情報提供という概念を再検討し、その概念・目的を拡大し、しかもファルマコビジランスの影の部分にも焦点を当ててMRの日常実務に反映させることにある。
最終的には他社との製品差別化情報の積極的な提供が容易になるような社内環境を整えることができることを目的としている。
- 現状分析
- 現在の添付文書情報の問題点
- 情報の性格:「点情報」から「球情報」提供
- 無意味な「慎重投与」表示
- 情報源の開拓
- 情報提供の理論と実際
- 既存情報から創る情報へ
- MRの責務の二元性
- 民間と行政のMR定義の乖離
- 環境の変化
- 患者の医療への関与
- 患者の副作用報告の受け入れ
- 医療の個別化への進展
- 個別医療 (Personalized medicine) への進展
- 市販後調査からファルマコビジランスへ
- ファルマコビジランス概念の二面性
- 専門別MRのメリット、デメリット
- ファルマコビジランス専門のMRの導入
- 安全性関連情報の共有化の問題 (同効類似薬、ジェネリック製剤)
- 酸化マグネシュウムによる高マグネシュウム血症から学ぶこと
- ニッチ薬理学領域の臨床情報の積極的収集・提供
- 現在の情報提供の問題点 (ニッチ薬理学研究成果の活用)
- 受動的情報提供から積極的情報提供へ (待ちの姿勢から攻めの姿勢へ)
- 今後積極的に収集すべきニッチ薬理学領域並びにその方法・対応
- 特に、時間薬理学、性差薬理学、体重薬理学、遺伝薬理学領域への関与
- 社内環境の改善
- MRのファルマコビジランス部門への積極的介入
- 営業部門とファルマコビジランス部門間での交流
- MRはどこに属すべきか (理論と現実の乖離)
- 24時間体制の充実