(2012年3月23日 13:00~13:55)
総務省 総合通信基盤局
電波部 移動通信課 課長補佐
谷口 宏樹 (たにぐち ひろき) 氏
物流管理等において広く利用されているRFIDシステムは、工場内での利用を想定した高出力型のものや、持ち運びができるハンディタイプの低出力型のものなど、現在様々なタイプのものが利用されている。 近年では、比較的長い通信距離が確保できる900MHz帯のアクティブ系RFIDシステムが、電力・ガス分野におけるスマートメータへの利用拡大が期待されることから、注目されている。 一方、携帯電話等のモバイルブロードバンドの利用拡大、欧米での割当状況等を踏まえ、RFIDシステムは現行の950MHz帯から920MHz帯へ使用周波数を移行することとされたところである。 移行にあたっては、電力・ガス分野におけるスマートメータの導入等に支障を来さないよう早急になされるべきとされ、本年7月から920MHz帯でのRFIDシステムの利用が可能となる。 本講演では、RFIDシステムの制度の状況、本年行われる920MHz帯への周波数移行等について、紹介する。
(2012年3月23日 14:00~14:55)
独立行政法人 情報通信研究機構
ワイヤレスネットワーク研究所
スマートワイヤレス研究室 室長
原田 博司 (はらだ ひろし) 氏
電気、ガス、水道などにおいてメータの自動検針及び管理等を円滑に行うために、有線もしくは無線による双方向通信を利用する「スマートメータ」および「スマートユーティリティネットワーク (SUN) 」に関する研究開発、標準化が行われている。 特に標準化に関しては、現在、米国IEEE802.15.4g/4eにおいてデファクトスタンダードを目指しほぼ終了段階にあり、さらに、ホワイトスペースを利用したIEEE802.15.4mの標準化も始まりつつある。 本講演では、IEEE802.15.4g/4e/4mの概要、標準化動向、さらに、SUN国際標準を支える Wi-SUN アライアンスの概要、今後の展開について解説を行う。
(2012年3月23日 15:05~16:00)
沖電気工業(株)
研究開発センタ
システム技術研究開発部
ネットワークシステムユニット ユニットマネージャ
福永 茂 (ふくなが しげる) 氏
2011年12月に法令が改正され、920MHz帯の無線通信をスマートコミュニティ市場でも利用できるようになった。 今回の改正で送信出力の拡張など、大きな改善が行なわれており、スマートメータやセンサネットワークへの応用が期待されている。 OKIは、920MHzの特徴を活かしたマルチホップ無線通信の開発を進めており、スマートコミュニティ市場への展開を狙っている。 本講演では、OKIの開発状況を紹介するとともに、ZigBee SIG-Jで進めている920MHz ZigBeeの標準化状況を解説する。 また、経済産業省で進められているスマートハウス標準化の動向と、それに対するOKIの活動についても紹介する。
(2012年3月23日 16:05~17:00)
大阪ガス(株)
導管事業部
導管部
メーターチーム
安井 昌広 (やすい まさひろ) 氏
大阪ガスでは、1990年より自動検針システムを導入し運用している。 また現在は、東京ガス・東邦ガスと共同で、ガスメーターの「次世代メータリングシステム」の開発を進めている。この開発システムは、広域無線網用通信端末と、複数のメーターを経由してデータをリレー伝送できる920MHz帯無線端末、そして次世代通信インターフェースを搭載したメーターによって構成されている。本講演では、弊社での「ガスメータリングシステム」に関する今までの取組み状況に加え、「次世代メータリングシステム」の開発概要について、ガス業界での「標準化」動向も交えながら紹介する。