今や電気・電子機器製品の値段は大幅に下がり、またグローバル化して世界中で生産されている。
このため設計・開発メーカーはより安い部品を求めて世界中を駆け巡り、コスト競争に勝ち抜こうと懸命な努力をしている。
その結果、電気・電子機器を構成している部品はより安くて、品質の良いものが求められている。
しかし、安さだけに注目して部品を採用すると、できあがった製品は市場で大きなトラブルを引き起こし、企業は致命的なダメージを負ってしまうことになる。
そこで、安くて、しかも品質・信頼性のある部品をどうやって素早く把握し、評価し、採用していくかは設計・開発メーカーにとっては大きな問題となっている。
本セミナーでは電気・電子機器を設計・開発する企業の設計者、信頼性技術者、購買担当者、品質保証担当者などにとって即戦力となる知識・技術を提供することを目的としている。
- 第1章 信頼性評価の問題点と評価の目的
- 第2章 部品はなぜ故障するか ~故障メカニズムを知ろう~
- 反応速度論とアレニウスモデル、θ℃則、ベキ乗則
- 複合ストレスモデル (アイリングモデル)
- 拡散と温度ストレスによる故障
- パープルプレイグ
- カーケンダル効果
- はんだの脆化現象
- 熱疲労現象
- 湿度ストレスによる故障現象 (Vapor Pressure Model)
- 湿度と電界による故障現象
- アルミ電界腐食
- ガルバニック腐食
- イオンマイグレーション
- CAF
- エレクトロマイグレーション
- ウイスカ現象
- TDDB
- ホットキャリア現象
- メカニカルなストレスによる故障
- 脆性破壊
- S-Sモデルとマイナー則
- クリープ破壊現象
- その他のストレスによる故障
- 第3章 調達部品を短期間に評価する方法
- 構造解析と良品解析
- 短期間に評価する信頼性評価法
- 信頼性試験規格について
- 限界試験とステップストレス試験
- 超加速試験法
- 熱衝撃試験 (HST)
- 高温高湿バイアス試験 (THB)
- 不飽和型プレッシャー試験 (HAST)
- 複合加速試験1 (HALT)
- 複合加速試験2 (CERT)
- 品質工学に基づく機能性評価法
- 第4章 まとめとQ&A
- RACER法による意思決定法
- Q&A