液体微粒化技術の基礎と測定・評価

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会場 開催

本セミナーでは、内燃機関の燃料噴射、噴霧塗装、半導体の精密洗浄、医薬品原料・製剤の製造、農薬散布など様々な産業において必要とされている液体微粒化技術の基礎と測定・評価技術を詳解いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 液体微粒化の原理と各種の微粒化手法

(2012年4月24日 13:00~14:40)

 現在、様々な液体微粒化法が開発されているが、多くの微粒化法が円柱状または液膜状の液体噴流を変形させて、これらを微細に分裂させる手法を用いている。実用的な微粒化装置における液噴流の分裂過程は極めて複雑で、噴流が大きく複雑に変形し、多数の液漸が瞬時に形成される。分裂した液滴がさらに再分裂することも頻繁に生じる。このような複雑な微粒化過程の詳細を完全に理解することは実質上不可能であり、現象の把握のためには微粒化の基本的な物理について知ることが重要となる。  本セミナーでは、比較的低速な円柱状または液膜状の液体噴流の分裂現象を対象として、微粒化の基本原理について解説する。また、実用的に用いられているいくつかの微粒化手法について紹介する。

  1. 液体微粒化の原理
    1. 一般的な液体の微粒化過程
    2. 表面張力の作用
    3. 界面を有する流体の運動の物理
    4. 軸対称液体噴流の微粒化機構
    5. 液膜状噴流の微粒化機構
    6. 液滴の再分裂の機構
  2. 各種の微粒化手法
    1. 圧力エネルギーによる微粒化法
    2. 気流エネルギーによる微粒化法
    3. 遠心力による微粒化法
    4. その他の微粒化法
  3. まとめ

第2部 液体微粒化特性の測定と評価

(2012年4月24日 14:50~16:30)

 液体から微細な液滴あるいは液滴群 (噴霧) を形成する操作を微粒化と呼ぶが、この微粒化法には様々な方式が存在する。微粒化によって形成される噴霧特性は微粒化方法によって大きく変わるために、最適な計測手法や評価方法を選択することが重要となる。また、噴霧全体の特性の把握や、噴霧を構成する個々の液滴の評価など測定項目や評価項目も多種多様である。  本講義では、これらの測定手法や評価方法を整理して解説し、微粒化現象や噴霧特性に合った観察法や計測法について紹介する。また,噴霧を構成する液滴の形状や大きさ、空間的な分散特性などに関する評価法についても解説する。

  1. 微粒化現象および噴霧や液滴の観察法と計測法
    1. 機械的観察法
    2. レーザー計測法
  2. 噴霧液滴の評価法
    1. 液滴形状の評価法
    2. 液滴径の評価法
  3. 噴霧液滴群の評価法
    1. 粒径分布
    2. 代表粒径
    3. 平均粒径
  4. 噴霧流動に関する評価法

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん
140-0011 東京都 品川区 東大井5丁目18-1
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受講料

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