本セミナーでは、エネルギーハーベスティング技術の一つとして注目される振動発電の発電メカニズム、要素技術、利用される材料、今後の用途展開について、4名の専門家が解説いたします。
(2012年4月16日 10:20~11:30)
(2012年4月16日 12:10~13:30)
近年、環境に薄く広く存在するエネルギーを電力として取り出す環境発電 (Energy Harvesting) が注目されている。なかでも、振動からの発電は、センサネットワークノードのためのエネルギー源として、道路、鉄道などインフラの構造ヘルスモニタリング、自動車、航空機などの輸送機器、携帯医療福祉機器などへの応用が期待されている。環境振動の周波数は100Hz以下と低く、特に超小型の発電器では、エレクトレットを用いた静電誘導型発電の優位性が指摘されている。本セミナーでは、エレクトレットを用いた振動発電の原理、理論的発電可能量、設計法などについて判りやすく解説し、最新のデバイス技術の紹介を行う。
(2012年4月16日 13:40~15:00)
近年、希薄な環境エネルギから電気エネルギを得るエネルギハーベスティングデバイスの開発が盛んに行われている。 このデバイスは既存機器の電源ケーブル、電池から置き換えることにより、ワイヤレス、メンテナンスフリーを実現できることから、ワイヤレスセンサネットワークへの適用が期待されている。 本講義では、ワイヤレスセンサネットワーク化を目的とした周辺技術と、環境振動から発電可能な圧電振動発電器の基礎ならびに人をターゲットにおいた歩行振動からの実験結果について紹介する。
(2012年4月16日 15:10~16:30)
磁界の変化によって金属が伸び縮みする磁歪 (じわい) 材料を用いた振動発電は、身近な振動や人の動きを高効率に電力に変換し、電池が不要な無線センサネットワークやリモコンを実現する技術です。 今回のセミナーでは、振動発電の原理と実用化の現状について、試作機による実演を交え、解説いたします。