炭素循環 (カーボンリサイクル) 技術

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本セミナーでは、二酸化炭素を原料としたエネルギーと化学品の製造技術、さらに実現可能なバイオマスや廃プラスチック原料からエネルギーと化学品製造技術を最新の欧州、米国、中国の動向を含めて解説いたします。

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プログラム

2050年のカーボンニュートラルに向かって世界は大きく動き始めた。欧州はグリーンディールを推進し始め、水素戦略を前面に掲げている。日本は遅ればせながら2050年までのカーボンニュートラルを宣言した。日本はCCSを前提としたCO2削減や原子力発電によるCO2削減は地政学上困難であるので、炭素循環がカーボンニュートラルの唯一の方法と考えられる。そのためには太陽光や風力などを用いた再生可能電力からのCO2フリーの水素の製造とCO2フリー水素を用いた燃料と化学品の製造技術を確立しなければならない。日本のエネルギー計画による太陽光や洋上発電の拡大は大量の余剰電力を生じる。発生資源的に制限の有るバイオマスは有効に利用されなければならない。また、国内で焼却処分されている廃プラスチックや都市ゴミは国内で得られる貴重な炭素資源であるので、これらを用いてプラスチックのリサイクルと化学品原料とする必要がある。更に、余剰電力からの水素製造利用技術が当面の技術開発の課題である。先行する欧米のカーボンニュートラル技術を知り、日本が2050年までに開発しなければならない技術を模索したい。開発のカギは触媒にあると言っても言い過ぎではない。  欧州では、総力を挙げたグリーンディール政策が施行され始め、2050年に向かって新たな水素社会の構築を目指し始め、多くのCO2フリーのグリーン水素を用いたプロジェクトが動き始めた。2050年までにカーボンニュートラル社会にするためはCO2と再生可能水素を用いたエネルギー,化学品の製造は必須である。バイオマスが豊富でない日本でも都市ゴミを再生可能資源として使える。国内の余剰電力や再生可能電力による国産の燃料や化学品の製造は夢ではない。炭素循環に基づいた日本における実現可能なビジネスの可能性を探したい。

  1. CO2削減対策
    1. CO2排出の現状
    2. 欧州のCO2対策動向 (グリーンディール政策)
    3. 日本の2050年カーボンニュートラル対策と課題
  2. CO2の回収・捕集と貯留
    1. DAC
    2. CCS,コンクリート,風化
  3. 電熱利用
    • SMR
    • ナフサ分解
  4. 水素の製造と利用
    1. グリーン水素,ターコイズ水素
    2. 水素輸送・貯蔵
      • MCH
      • NH3 etc.
    3. 燃料電池
    4. 人工光合成
    5. 水素プロジェクト (国内外)
  5. CO2の利用
    1. 合成ガスの製造
      • ドライリフォーミング
      • CO2の還元
    2. CO2から燃料の合成
      • メタン
      • メタノール
      • LPG
      • e-fuel
    3. CO2から化学品の合成
      • DME
      • エタノール
      • ブタジエン etc.
    4. CO2からポリマーの合成
    5. 電解及び光触媒によるCO2利用
  6. バイオマス利用
    1. バイオ燃料
    2. バイオマスから化学品の合成
  7. 船舶・航空燃料
  8. 廃プラスチック・都市ゴミによるCO2削減
    1. ケミカルリサイクル
    2. 都市ゴミから燃料・化学品の合成

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