溶着部分の微細化、小型部品や異種材接着への高対応性、強固な接着等の種々の利点を持つレーザー溶着技術について基礎から3名の専門家が解説いたします。
(2012年4月17日 11:00~12:30)
浜松ホトニクス(株) 開発本部 レーザーデバイス開発グループ 大宮 丈典 氏
2000年頃から注目を浴びてきたレーザ樹脂溶着技術も10年以上経過し、樹脂等の材料側、レーザ側、装置側に進展が有る、以前の特別な接合工法から、市民権を得た溶着工法となりつつある。 その中で、新規に検討を始められる方や、課題点を抱える方を対象に、レーザ溶着の基礎から最近の開発進展、溶着例を説明しながら、モニタリング技術を交えて、どのように高品質な部品を作りこむかを解説する。
(2012年4月17日 13:10~14:40)
ポリプラスチックス(株) テクニカルソリューションセンター 廣田 晋一 氏
近年、自動車分野を中心として、エンジニアリングプラスチック部品へのレーザー溶着適用事例が増えている。 本講演では、各種エンジニアリングプラスチックに対してレーザー溶着を適用する場合の、材料要求特性、溶着性評価事例の紹介をはじめ、溶着条件面、材料面からみた最適化事例について紹介する。
(2012年4月17日 14:50~16:20)
前田工業(株) レーザー事業部長 三瓶 和久 氏
レーザ樹脂溶着技術の自動車部品への適用が開始されてからすでに10年が経過している。レーザ樹脂溶着技術は市場でその信頼性の高さが実証されたということができる。自動車部品に限らず、部品を最適設計しコスト低減、軽量化につなげるための手段としてレーザ樹脂溶着技術の重要性が認識されつつある。 本講座ではレーザ樹脂溶着技術の基本から始めて、品質を確保するためのポイント、自動車部品への適用の狙いと実用化例、新しい応用技術としての樹脂と金属のレーザ溶着技術について紹介する。