本セミナーでは、誰も教えてくれない「座りの科学」を基礎からじっくり学んでいただきます。
自動車用シート、椅子開発に関わる方はぜひご参加下さい。
日時
- 2022年2月15日 12時30分〜 2022年2月15日 16時30分
プログラム
若者の自動車離れ、高齢ドライバーによる交通事故、AI (人工知能) 自動車、地球温暖化など人間にとって便利であった自動車が正と負の部分を表出する時代になった。時代が変わっても、自動車の運転姿勢や乗車姿勢は、座姿勢以外には考えられない。即ち床に足が着き、臀部・下腿部・背面・後頭部がシートに接した座姿勢である。即ち、シートは人体の各部位をうまく支持する役割を備えていなければならない。 近年、量産されるいす・シート設計の多くはCADによるものであり、残念ながら手書きによる原寸図の姿を消してしまった。いす・シートは建築・室内・人間工学の分野では「人体系家具」として扱われ、この原寸図により寸法や角度が検討されてきた。この原寸図における1mmの寸法、1°の角度が座り姿勢や座り心地に大きな影響を与えることは原寸図をひいてみないと分かりにくい。現在では、CADによる製図に変わってしまったため、この1mm、1°の意味は実感として伝わってこない。 その結果、設計段階から人体といす・シートとの関係が希薄になり、完成品が身体に合わない、違和感があるなど座り心地のよさから遠ざかる座具の生産に繋がってしまうのは避けられないと考えてしまう。 知人のいすデザイナーI氏は、人間工学をマスターしたデザイナーで未だに手書きによるいす設計を行っている。 (1) 人間工学の学術的習得、 (2) 原寸図によるいす製作へとアナログ的なアプローチが完成度の高いいすづくりに至っているものと考えられる。その結果、彼の作品には常に合格点がつき、いす・シートに関わる人達は、この意味を忘れてはならない。 仮に量産シートであっても、彼の様にものづくり環境を構築していくならば、合格点に近いシートづくりが可能となる筈である。これは、50年弱に及ぶ「座・姿勢研究」の経験から明言できる。 日本のいす生活の歴史は極めて短い。座り方も選び方も、そして造り方も誰も教えてくれない。それ故に日本におけるいす・シートづくりは、視覚的に評価されても心地よさを備えた座具が多く誕生しないのは当然のことと言わざるを得ない。 いま思うに文科省が子供たちに座ることの意味と座り方を教えていたならば、視力の低下防止、猫背姿勢の回避などが健康面において多くが期待でき、日常生活ではいすの選び方や座り方を正しく理解できていたであろうと残念でならない。 そこで、欧米に劣らないいす・シートの製作を目標に「いすづくり」や「いす使い」に不可欠となる基礎的知識をお伝えすることができるならば、と考えて本セミナーを引き受けることにした。 AI自動運転に多くの関心と期待がもたれる時代になった一方で、日常生活での着座姿勢は、人間の寿命を短くするという研究結果が発表され、このことが家具メーカーに大きく影響し、座り姿勢が悪もの扱いされている一面がみられる。 人体の骨格構造を姿勢と重力の観点からみると、座姿勢は人体に無理を強いる姿勢であることは明白である。このことを生活者やメーカー、マスコミなどに繰り返し伝えてきたが、残念ながらいす・シートづくりの現場にその声が届かないのは実に残念なことである。 いす・シートの研究に関わり50年近くになる。大学教員退職後の終活の中で手元にある資料を整理しているが、シートセミナーの講師を1989年から6社において合計24回お引き受けしてきたことが分かった。多い時は1社のセミナーを年間2回開催されたこともある。これらのセミナーにご参加をいただいた方々の中にはシートデザインやシート研究の第一人者として活躍される方が誕生し、講師としての冥利に尽きる。 本セミナーでは、これまでの経験をもとに「シートづくりの基礎」としての知識をお伝えすることで、座り心地向上のシートづくりやAI自動車運転の実用化に伴う新たなシートづくりの一助となることを願っている。コロナ禍の中で、移動手段が公共交通機関から自動車へ移行するなど、自動車の優位性が評価されている実情を鑑み、更なるシートの機能性向上に向けて役立つならば幸いである。
- デザインとは?
- 「座姿勢」は悪という背景にあるもの
- いす・シートづくりの現状を教育の側から観る
- 「知らないで」いす・シートづくり
- シートづくりに「人間工学」の活用が
- 「座姿勢」の身体負担
- いすづくりとベッドづくりは変わらない
- いすの支持面のプロトタイプ
- 人体支持具としてのベッド
- 事務用いす、車いす、座椅子
- いすの座り方 選び方
- 「体圧分布図」による座り心地評価の限界
- 「寝具の三層構造」はクッション材料構成の原理原則
- 自動車用シート 運転姿勢に影響するシートの条件
- 好ましいシートの着座位置の調整
- 初期における自動車用シートの調査・実験概要
- シートのクッション性の嗜好調査
- 長時間運転におけるシートの評価調査
- 調査・実験結果による提案
- 参考文献
- 鉄道用腰掛
- 航空機用シート
- シートづくりの原理原則と具備すべき条件
- 作る側にも使う側にも「座育」のすすめ
- 着衣とシート表皮材との相性
- ドライバーズシューズとフロア材
- 骨盤サポートの効果と応用
- AI自動車と「明日に向け、次世代に向けて」のシートづくり
受講料
- 1名様: 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
- 複数名: 22,500円(税別) / 24,750円(税込)
案内割引・複数名同時申込割引について
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案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 42,000円(税別) / 46,200円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
- R&D支援センターからの案内を希望する方
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,000円(税別) / 46,200円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
- R&D支援センターからの案内を希望しない方
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
ライブ配信セミナーについて
- 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
- お申し込み前に、 視聴環境 と テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
- 開催日前に、接続先URL、ミーティングID、パスワードを別途ご連絡いたします。
- セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
- ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
- タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
- ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
- 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
- Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。