本セミナーでは、まず、ベーシックとして、ブラック・ショールズ (BS) 式の基本、デルタ、ガンマ、ボラティリティを説明します。
- BS式の仮定と実際の市場の違い
- ブラック・ショールズモデルは株式のリターンが正規分布に従うという前提にたったうえで、オプション価格を将来の期待値を計算して現在価値化するという、わかりやすいモデルです。 ただし、株式市場のリターンがブラウン運動 (正規分布) するという仮定は、実際の市場とはかなり異なります。 このことを実践的に分析して、ポジションマネジメントに生かす方法を解説します。
- ボラティリティの有効活用のために
- ブラック・ショールズでは、ボラティリティ、つまり日経平均のリターンの標準偏差が一定であることを前提にしますが、実際にはそんなことはなく、インプライドボラティリティ (IV) が満期毎、行使価格毎に異なります。 それをボラティリティ・サーフェイスと呼びますが、その見方と実際のポジションマネジメントについて解説します。
- リスク管理について
- そのほかのリスク管理について参考になるポイントを説明します。
今回はアドバンスト編ということで、オプションの初歩的な知識や理論の説明は一切ありません。最初から最後まで、徹底的に投資戦略とリスク管理手法について講義をします。
株式オプションでのスタンダードとなっているブラック・ショールズ式の基本的な内容を説明し、Greeksによるリスク管理の基本を説明したうえで、オプション取引上特に重視するIV (Implied Volatility) をメイントピックスとして、リスク管理や市場をどのように分析するかということを中心に説明します。
講師は、金融機関において20年以上、様々なデリバティブ市場でトレーディングの経験を持つ、弊社フェローの猪田義浩がつとめます。ポジションの建て方やクローズの仕方、リスク管理についてお悩みを抱えている方、プロのトレーディング手法について知りたい方、毎日アクティブにトレーディングをしている投資家の皆様にも是非ご参加頂きたいセミナーです。
- ベーシック
- ブラック・ショールズ (BS) 式の基本、デルタ、ガンマ、ボラティリティ
- BS式の仮定と実際の市場の違い
- 実際の動きとブラック・ショールズの過程の違い
- IVと実際の変動幅の関係
- Realized Volatilityの活用
- ボラティリティの有効活用のために
- ボラティリティ・サーフェイスの見方
- フォワード・ボラティリティ
- ベガ、ボルガ、バンナ
- リスク管理について
- 質疑応答