釣竿やゴルフクラブ等のスポーツ用品から始まり、航空機や自動車、建築の建造材など、CFRPの用途は大きく広がりを見せております。
本セミナーでは、長年、CFRPの研究に携わってきた講師が、CFRPの利用に必要な知見を幅広く解説いたします。
CFRPは軽量・高強度といった特性を持ち、次世代航空機として昨年9月から就航したボーイング787の主翼や胴体などに使用された。またCFRP車体を取り入れた高級スポーツカーレクサスLFAが一昨年12月に完売した。独BMW社は昨年6月にEV車向けにCFRPの専用工場を立ち上げ、高価なCFRPのコストダウンを行い2013年にはCFRP製キャビンのEV車を500万円台で発売するとの報道もあった。2011東京モーターショーでは東レが車体をCFRP化したEV車を提案した。帝人は熱可塑性樹脂を使ったCFRTPを1分間で成形できる車体技術を開発した。さらには高強度ノートパソコン筺体や住宅などの耐震補強に、炭素繊維の利用が拡大の一途を辿っている。 本セミナーでは、CFRPの開発・製造やその利用方法の模索に関連する研究者に向けて、CFRPを活用していく上での焦点となる成形加工技術、接合・接着技術を中心に簡易型やCFRP試作品を例示しながらCFRTPも含めて幅広く解説する。