界面活性剤の基礎と分散・消泡への応用

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本セミナーでは、界面活性剤の物性、性状などの基礎から分かりやすく解説いたします。
使用頻度が高く、問題が発生しやすい分散剤、消泡剤の「正しい使い方」を実験、映像を交えて修得していただきます。

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プログラム

研究、生産現場で製品の品質向上、生産性向上等で各種のプロセスケミカルス (工程薬剤) が使われている。プロセスケミカルスは製品の生産工程において使われる薬剤で分散剤、消泡剤等各種界面活性剤からなる。界面活性剤はその性能を十分に知ってしないと生産性のダウン、製品の経時劣化等のトラブルの原因になる。プロセスケミカルスの性能をどう引き出すか、旨く使いこなすにはどうすれば良いかを考えるにあたってはプロセスケミカルスの成分である界面活性剤の知識が必要になる。この講座では簡単な実験、映像も使い、界面活性剤の基本的な物性、性状を分かりやすく論じ、今後の研究、生産現場で発生するトラブル、解決法等に対し出来るだけ短時間で対応できるようになるための基礎及び応用知識の習得を目指す。  また各論としてはプロセスケミカルスの中でも特に種々の生産現場で使用頻度の高い分散剤、消泡剤について分散とは何か、消泡とは何か、どのように使うか等の基礎及び応用知識を界面活性剤の基礎知識をベースに動画も使いご説明したい。

  1. 界面活性剤とは?
    1. 界面活性剤の種類と性状
      • 界面か製剤をイオン性で分類するとアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、両性界面活性剤の4種がある。それぞれの性状の説明。
    2. 分散、消泡を考える基礎になる界面活性剤の働きと作用とは
      1. 表面張力とは?
        • 実際の用途における表面張力の意味とその応用
      2. ぬれとは?
        • ぬれ性の意味と応用
      3. ミセルとは?
        • ミセルの意味。臨界ミセル濃度と界面活性剤の性能発揮の関係
      4. HLBとは?
        • HLB値の意味と物性の関係。HLBの使い方。HLBと曇点の関係
  2. 分散とは、分散剤とは?
    分散剤ならどのような粉体でも分散できるか、どのような泡でも消すことが出来るか? ⇒ 答えは“NO!”
    1. 分散の3要素 ⇒ 分散を考える時の基本概念
      1. ぬれ性
        • 凝集した粒子をぬれ剤 (湿潤・分散剤) でぬらし膨潤させる
      2. 解きほぐし性
        • ぬれ剤で膨潤した粒子を機械力で一次粒子に解きほぐす
      3. 安定性
        • 一旦解きほぐれた一次粒子が再凝集し、分離・沈降しないよう安定な分散体にする
    2. 水系分散剤選定のポイント
      1. 粉体の性状・物性 (極性) と分散剤の物性 (組成、構造、極性、分子量等) のマッチングは?
      2. 粉体の粒子径、粒子形と分散剤の組成の関係 (お互いの親和性が大切)
    3. 水系分散剤の簡易選定法、簡易評価法について
      1. 粘度・添加量曲線の作成と評価法
      2. 試験管沈降法他
  3. 泡とは?
    消泡剤ならどのような泡でも消せるか? ⇒ 答えは“NO!”
    消泡剤は破泡剤、抑泡剤、脱泡剤の三種がある。それぞれ泡の種類により働きが異なる。
    液面の泡を消すのが破泡、液中の微小な泡を合一させ大きな泡とし液面に浮上させるのが脱泡剤等
    1. 泡は何故発生するのか
      1. 表面張力と泡の関係 … マランゴニー効果による泡の安定化
        • 表面張力が低い界面活性剤は泡の原因になりやすい
      2. 機械的巻き込み泡
        • ディスパーの回転軸からの泡の巻き込み、ボールミリング時の泡の巻き込み等
    2. 泡は何故消えないのか⇒泡を安定化させている要因は?
      • 表面張力の低い界面活性剤の存在、
      • 系の粘度が高い
      • 分散時の分散機の機械的応力が大きい
      • 疎水性微粒子粉体の存在 等
      • 表面張力、デイビスのHLB、マランゴニー効果
    3. 泡を消す⇒消泡剤の選定法等
      1. 消泡剤の種類 (破泡剤、抑泡剤) と性能、問題点の関係及び使い方、選定方法
        • 例えば、シリコーン系消泡剤は消泡力は大きいがハジキの原因になりやすい
      2. 消泡剤の組成と消泡性能の関係について

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