紙の総合知識

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本セミナーでは、紙の主原料であるパルプを含め、紙系材料の基礎ならびにその現状と、脱ブラスチック材料としての展望を幅広く説明いたします。

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プログラム

近年、マイクロプラスチック問題ならびに地球温暖化対策として、脱プラ材料としての紙の重要性が注目されている。また、SDGs、持続可能社会というキーワードとともに、本年の東京オリンピック選手村で段ボール製ベッドが採用されたことも記憶に新しい。  紙は約2000年の歴史ある有機材料であるが、近代的な製紙産業に発展したのは約150年前と、つい最近のことである。製紙産業の近代化により、紙の原料は非木材の植物から木材となり、今日では日本における木材需要の約半分は紙の原料用途となっている。  しかし一方で、紙材料の基礎知識については世間一般に知られていないし、加えて、その物性には未知の部分も多い。本セミナーでは紙の主原料であるパルプを含め、紙系材料の基礎ならびにその現状と、脱プラ材料としての展望を幅広く説明する。

  1. 紙とは、その歴史
  2. 紙加工
    1. 塗工
    2. 含浸
    3. 貼り合わせ
    4. 次元化する紙系材料
    5. 段ボール
    6. 紙袋
    7. 紙管
    8. 液体容器
    9. 紙器
  3. 木材からのパルプ製造
    1. 木材の特徴
    2. 非木材との比較
    3. 機械パルプ、化学パルプ、古紙パルプの各製造法
  4. パルプとその抄紙
    1. 抄紙の基本
    2. 叩解処理
    3. 添加剤
  5. 紙構造、その不均一性
    1. 地合い
    2. 両面性
    3. 厚さ
  6. 表面構造、空隙構造と測定法
  7. 多孔性
    1. 通気性
    2. サイズ性
  8. 光学的性質
    1. 不透明性
    2. 光散乱係数
  9. 力学的・強度的性質、常用試験
  10. 水分の影響
  11. 試験法、参考書

受講料

複数名受講割引

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

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